「エホバの証人」めぐり「子にムチ打ち」証言 元3世が「スッキリ」で語った壮絶な過去

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   宗教団体「エホバの証人」の2世信者らを支援する弁護団が2月28日(2023年)に会見を開き、教団内で親から子に行われていることは「過酷な身体的、ダイレクトな虐待だ」と訴えた。

   弁護団は聖書の教えを守るがゆえに生じる問題を3点指摘。1つ目は信仰に基づいて親が子をムチで打つこと。2つ目は子どもが命に関わる事態であっても輸血を拒否すること。3つ目は「忌避」。1度教団から離れると、家族の縁が切られてしまうということだ。

  • 日本テレビの「スッキリ」番組ツイッターより
    日本テレビの「スッキリ」番組ツイッターより
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「法整備を前提とした調査をきっちり...」

   教団内で何が起こっているのか。3月1日の「スッキリ」は、「エホバの証人」元3世の夏野ななさん(仮名)をスタジオに招き、その実態に迫った。

   司会の加藤浩次「子どもの頃からムチに打たれることはあったのですか?」

   夏野さん「私の場合は0歳の時からムチをされて育ちました」

   加藤「それはどういう状況の時?」

   夏野さん「当時は週に3回、聖書の勉強をする集会に家族で参加していたのですが、夜だったので、集中力が切れて居眠りをしたりした場合は外に出されて叩かれていました。(周りの子どもも)みんなそうでした」

   家の中では父親の皮ベルトで叩かれていたという夏野さん。自分の意思を全て無視されることに違和感を持ち続け、中学生の時に家出という手段をとったという。

「友人の親御さんは温かく迎え入れてくれて、『困ったことがあったら言ってね』と言ってくれた。学校の先生も親身になってくれたけれど、宗教や家庭のことまではどうしようもできないということで。あと、親に捜索願を出されて警察に補導されるということも何度かあったので、その際に警察には相談したのですが、児童相談所につないでくれるなどはなかった」(夏野さん)

   加藤「親権停止には時間がかかるから命が助からない場合もある。だったら、法改正をしっかりしてほしいと。早急にやることで1人でも命が救われ、体罰にあっている人間も救われる」

   夏野さんは、最後にカメラに向かって「今、取り上げていただいた問題だけじゃなくて、『エホバの証人』というのは児童虐待の問題が多岐にわたっています。子どもを社会から隔絶して育てるという教義が多くあるので、離れて社会に出た後の子どもは一生苦労する。親の無年金問題もあります。政府には法整備を前提とした調査をきっちりしていただき、法改正につなげていただきたいと思っています」と訴えた。

(ピノコ)

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