指示役逮捕したのに「また類似の強盗事件」、なぜ?(モーニングショー)

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   福島県南相馬市で26日(2023年2月)に発生した強盗致傷事件は、「ルフィ」による連続強盗事件の手口と酷似していた。「ルフィ」グループはフィリピンから帰国した指示役4人をはじめ相次いで摘発されているのに、なぜ同様の犯罪がおきるのか、きょう28日のモーニングショーは、雨後の筍のように出てくる別のグループの存在を取り上げた。

   今回の被害者宅は、山や田畑に囲まれたのどかな集落にある。周辺には高齢者も多く、広い敷地には、東日本大震災の復興に当たる作業員宿舎も建っていた。

  • 強盗事件が続いている(写真はイメージ)
    強盗事件が続いている(写真はイメージ)
  • 強盗事件が続いている(写真はイメージ)

「また別の指示役が...」

   26日午後3時ごろ、男数人が住宅に押し入り、家人の男性(77)を棒状の凶器で複数回殴るなどの暴行を加え、現金10万円と貴金属を奪って逃走した。男性は頭の骨が折れる大けがをした。

   翌日逮捕されたのが多摩市の瓜田翔容疑者(20)。警察は防犯カメラの映像などから犯行に使われたレンタカーを特定。都内で車を発見し、容疑者を捕まえたという。容疑者と親しい先輩は「友達とか周りの人に100万円くらい借金していて。ちゃんと清算した方がいいという話をして、おとなしく各方面に連絡を取っていた」と話す。

   警察はほか2人の男も犯行に加わったとみている。また、近所の家には事件前、「中古品を買いたい」などという不審な電話がかかっていたという。福島県いわき市の女性宅を襲った強盗殺人事件でも、直前に近隣の家に貴金属を買い取るという不審な電話がかかっていたといい、一連の強盗事件と手口は酷似していた。

   止まらない類似事件の背景には何があるのか。元埼玉県警刑事の佐々木成三氏は「残念ながら『闇バイト』に関する投稿は今でもSNSで続いている。過去の特殊詐欺事件でも、指示役が捕まってもまた別の指示役が必ず出てきている」と話す。今回も「ルフィ」と同じ構図で「闇バイト」を駒に使う犯罪グループがまだ複数存在するというのだ。

   しかし、これだけ闇バイトによる事件が報道されているにもかかわらず、応募する若者がいるということに驚く。佐々木氏は「闇バイトに応募すれば大金が得られるという想像力しかなく、捕まるというリスクを感じる子たちがいないのではないか」という。

   菊間千乃(弁護士)「『闇バイト』というが、バイトではない。犯罪犯の実行者募集ですから。知っていたうえで、強盗してしまう人がいるのは驚きだ」

   今村翔吾(直木賞作家)「それほど若者が窮している。老人から金を奪うのが正義だという、間違った正義を植え付ける『あおり』もあるんじゃないかと思う」

   司会の羽鳥慎一「(闇バイト募集のSNSの)文面を見ると、ほんとにアルバイト募集のように感じますが、犯罪実行犯の募集ですから、そこは気を付けないといけない」

(コムギ)

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