温泉施設の基準超レジオネラ菌 「静岡でも(略)検出された施設が」(安住紳一郎アナ)

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   「静岡でも基準値を超えるレジオネラ菌が検出された入浴施設が出てきました」と切り出す司会の安住紳一郎。今日28日(2023年2月)、「THE TIME,」のニュース関心度ランキングで1位となったのは、福岡の老舗旅館、お湯の張り替え問題だった。

   昨27日、静岡県伊豆の国市が運営する公衆浴場、長岡南浴場で基準値の2倍にあたるレジオネラ菌が検出されたことがわかった。伊豆の国市によると、施設では毎日お湯を抜いて、高圧洗浄機で浴槽を清掃していたというが、清掃が足りなかった可能性があるという。

  • 温泉めぐるニュースが続いた(イラストはイメージ)
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「多くの温浴施設さんでは、しっかり衛生管理に努めていますので...」

   温泉からのレジオネラ属菌検出で大きく揺れているのが、福岡県筑紫野市の二日市。二日市温泉にある旅館や日帰り温泉にお湯の交換や温泉の清掃に関する問い合わせが相次いでいる。

「『清掃はちゃんとしているのか』というお問い合わせをいただくことがありました」(博多湯・江藤大和さん)

   その原因は、昭和天皇も宿泊されたことのある老舗旅館の大丸別荘。この旅館では去年11月、保健所の抜き打ち調査で、基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌を検出。先週、大浴場のお湯を1年に2回しか入れ替えていなかったというずさんな温泉管理が発覚した。

   福岡県では大浴場のお湯は週1回以上、全てのお湯を入れ替えることが条例で定められている。福岡県生活衛生課では、去年8月の調査で大丸別荘の管理簿の内容や数値などに虚偽の報告があったとして、公衆浴場法第9条に基づいて、2000円以下の罰金を科すことを検討しているという。

   通常の温泉ではどのようなお湯の入れ替えや施設の管理を行っているのか。番組では同じ二日市温泉の日帰り温泉施設の「天然温泉博多湯」を取材した。

   ここでは営業終了後の午後9時半、毎日大浴場のお湯を抜く。翌朝6時から清掃、消毒作業を行い、その後新しいお湯を張っている。清掃の際はたわしを使い、岩の隙間など隅々までしっかり洗っていく。

   博多湯はお湯を再利用しない「源泉かけ流し」で、利用者が多いと浴槽が汚れやすいため、条例により毎日お湯の交換が必要。一方、問題の大丸別荘はお湯の一部を循環ろ過させている。ろ過装置がある場合はお湯の交換は週1回以上と規定されている。しかし、大丸別荘はお湯の交換だけではなく、塩素消毒も怠っていたことが判明している。

「多くの温浴施設さんでは、しっかり衛生管理に努めていますので、ご安心してお越しいただければと思います」(博多湯・江藤大和さん)

   大丸別荘は現在営業を再開。問題の原因や経緯については今朝社長が会見した。

(みっちゃん)

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