秋元康が仕掛ける、命と金をかけた敗者復活ゲーム「ダ・カーポしませんか」

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   テレビ東京系で月曜日の「ドラマプレミア23」枠で、1月16日から放送中の「ダ・カーポしませんか?」を見ました。(この原稿は、ネタバレを含みます)

   企画・原作・脚本すべてが秋元康によるもので、ハラハラドキドキのデスゲームドラマです。

   主人公は、謎の男、二宮辰之助(武田鉄矢)で、常に黒い衣装を身にまとい、8人の自殺をはかろうとするほど追い詰められた多重債務者を集めます。二宮は8人に、ミスターXが主催する一発逆転のチャンスをもたらすデスゲームに参加させるのです。

   もう一度運をつかむためのゲームは、命と金をかけたくじ引き。最初にミスターXを保険金受取人とした一人1億円の保険の契約をさせます。そしてゲームをし、一人死ぬと、保険金から手数料1000万円をミスターXが取り、残りの9000万円を、生き残った人で分ける仕組みです。

   参加者が死んでゆくごとに、分配される保険金が上がっていくシステムに8人は従います。

  • テレビ東京の「ダ・カーポしませんか?」番組サイトより
    テレビ東京の「ダ・カーポしませんか?」番組サイトより
  • テレビ東京の「ダ・カーポしませんか?」番組サイトより

不気味な男を見事に演じる武田鉄矢

   二宮(武田鉄矢)は、私の推測では、藤子不二雄Aの「笑ウせぇるすまん」の喪黒福造を意識して作られたキャラクターです。

   登場人物は、会社員の真澄太一(「Hey!Say!JUMP」伊野尾彗、銃で自殺しようとしていた稲葉忠康(杉本哲太)、美術商の南雲洋子(観月ありさ)など、多彩な顔ぶれです。

   出演者すべてが、それぞれにいい演技をしていますが、中でも武田鉄矢が、へりくだっていながら、不気味な役を見事に演じています。

   ミスターXの狙いは何か、最後で生き残るのは誰か―出演者にもドラマの成り行きと結末がわからないというこのドラマ、どこに向かうのか見守りたくなります。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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