ロシアのウクライナ侵攻から1年、米国のバイデン大統領とロシアのプーチン大統領がそれぞれ行った演説を22日(2023年2月)の「モーニングショー」が取り上げた。
司会の羽鳥慎一「プーチン大統領は戦争継続に意欲を示し、バイデン大統領はプーチン大統領の権力と領土に対する欲望は打ち砕かれると語っています」
浜田敬子「ロシアの中でえん戦気分が広がったり...」
プーチン演説は日本時間のきのう18時から。「戦争は西側が起こした」と主張し、軍事進攻を一方的に正当化する内容。去年2月24日にウクライナ国境を犯し戦闘を開始したロシア軍の行動を「戦争を止めるための武力行使」と言い張り、米国との核軍縮条約を停止すると宣言した。
朝日新聞の駒木明義論説委員は「戦争を続けようとする一方、新たな打ち手を示さず手詰まり感もある」と解説する。ロシアはウクライナ軍への戦闘ばかりか、民間施設・市民への攻撃もいっこうに止まらない。
バイデン大統領の方はきょう未明、20日のウクライナ・キーウ電撃訪問からの帰途、ポーランドのワルシャワで「プーチン大統領は1年前にはあり得ないと思っていた事態に直面し、西側諸国の結束と民主主義の強さを思い知らされた」と述べた。「ウクライナが持つ愛が(ロシアに)打ち勝つ」として、週内に対ロ追加制裁を発表することを明らかにした。
モーンニングショーのスタジオは冷静な反応だった。
浜田敬子(元AERA編集長)「(プーチン大統領の)自分たちの侵略を正当化する主張は変わりない。唯一戦争を終わらせるのは、ロシアの中でえん戦気分が広がったり、兵士が死ぬ状況を目の当たりにしたりの時だろう。プーチン大統領はそうならないように手を打っている」
安部敏樹(事業家)「他国に侵攻しているロシアの言い分は許しがたい。経済的ダメージは想像より小さく、ロシアにはまだ体力がある。西側が(ウクライナに)兵器を提供して、本当に連帯し続けることが大事と思います」
(あっちゃん)