「リバーサルオーケストラ」玉響メンバーをどんどん好きになる! 門脇麦と田中圭も役にピッタリ

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   今期、楽しみにしているドラマに「リバーサルオーケストラ」(日本テレビ系)がある。地方のポンコツオーケストラを舞台にしたストーリーで、当初、「のだめカンタービレ」のパクリ、などという声もあったが、オーケストラの話というだけで、パクリのレッテルを貼るのは浅はかというものだ。そんな風評になど惑わされてはいけない。

  • クラシック音楽ファンも増えそう!?(写真はイメージ)
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心温まるストーリーにほっこり

   簡単にいうと、元天才ヴァイオリニストと、世界的マエストロが、市のお荷物楽団「児玉交響楽団」(通称「玉響」)を再生するお話。主人公の元天才ヴァイオリニスト・谷岡初音を門脇麦、世界的マエストロ・常盤朝陽を田中圭が演じていて、2人とも役にぴったりハマっていて実にいい。

   さらに注目して欲しいのは、玉響のメンバーで、チェロ首席・佐々木玲緒(瀧内公美)、フルート首席・庄司蒼(坂東龍汰)、オーボエ首席・穂刈良明(平田満)、セカンドヴァイオリン首席・土井琢郎(前野朋哉)、ヴィオラトップサイド・桃井みどり(濱田マリ)、第1ヴァイオリントップサイド・松本弓香(行平あい佳)と個性的な面々が揃う。

   正直いって、最初は随分と地味なメンバーだなと思っていたのだが、物語が進むにつれて、どんどん玉響メンバーが好きになってくる。これも音楽のチカラかもしれない。それぞれに悩みや問題を抱えながらも、愛する音楽のために、と頑張る玉響メンバーを見ていると、つい応援したくなる。楽団員たちが、お互いを思い合い、仲がいいところにもほっとする。心温まるストーリーにほっこり。

   楽曲のトランスクリプション(書き直し)は人気ピアニストの清塚信也が担当。「威風堂々」や「カルメン」などクラシック初心者にもわかりやすく印象強い楽曲が多く、クラシック音楽の醍醐味を味わえる。「のだめ」がそうだったように、このドラマをきっかけにクラシックファンが増えるかも!?

   物語は中盤に入り、日本一のオケとポンコツ楽団が対バンならぬ、対オケすることが決まった。しかも、玉響が負ければ解散となる。そこに行くまでも、まだまだ一波乱も二波乱もありそうだ。

   難をいえば、ストーリーが恋愛モードにシフトしてきたこと。恋愛入れなくても面白いのに。恋愛少な目、音楽多めでお願いしたい。

(くろうさぎ)

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