「舞いあがれ!」舞と貴司のほのぼの生活 そこにリュー北條が「悪魔のささやき」?

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   NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」2月21日(2023年)放送回。舞(福原遥)と貴司(赤楚衛二)の新婚生活がはじまった。舞は今までどおりIWAKURAの社員として、母・めぐみ(永作博美)を助けながら、会社に貢献している。貴司は、短歌を作りながら、相変わらず自分のペースで古本屋「デラシネ」の店長をやっている。(ネタバレあり)

  • NHKの「舞いあがれ!」番組サイトより
    NHKの「舞いあがれ!」番組サイトより
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安定と放浪と

   2人の仲睦まじいお弁当づくりや夕飯のひとときは、ごくごく自然で、亡き父・浩太(高橋克典)も喜んでいるであろう。めでたしめでたしである。

   そんなある日、デラシネでの貴司と編集者リュー北條(川島潤哉)との場面。貴司の『デラシネの日々』が重版になったというニュースでSNSはおめでとうラッシュ。さらに貴司に失恋した歌人・秋月史子が長山短歌賞の佳作を受賞という話もすごい。史子よ、失恋さえも自らの肥しにして、ただでは起きないと思っていたがやはり大歌人誕生の予感だ。

   ひょっこりはん似のリューさんが登場すると、なんだか話題を残していくのでなんだか注目してしまう。さざなみのような貴司にでっかい石を投げるようで快感そのものだ。リューからの提案、短歌を書きながら放浪するなんて、どれほど素敵かと思うのに、目の前のラブラブ生活にひたひたに漬かっている今の貴司には魅力が感じられない。「夢は何か」と問われると黙ってしまった。

   貴司がまたリューに押されて何か行動を起こすと面白いのだが。この2人のデラシネの場面では「ずっとリューさんが貴司君の編集担当でいてほしいな」「今は満たされてると思っているけど、そのうち『安定』が居心地悪くなるよ...って的な悪魔の囁き止めてー」「平凡な幸せの中にいる貴司くんもいいけど、放浪してその中で短歌を生み出してきた貴司くんが魅力的だったなぁ」などの反響があった。

   貴司の「舞いあがれ!」がまだありそうである。チーム東大阪にも新たな展開があるようなので最期まで見逃せない。

(Y・U)

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