この3年間、日本を席巻している「新型コロナウイルス感染症」の呼び方が、変わるらしい。けさ17日(2023年2月)の「THE TIME,」で、江藤愛アナが「厚生労働省は名称を『コロナウイルス感染症2019』に変更することを検討していることがわかりました」と伝えた。
寺嶋毅教授「流行前の世界に戻ったという印象を...」
視聴者からは「なんかイベントの名前みたい」(30代女性)、「アフターコロナが近づいてきた気もする」(50代男性)、「どうしていまさら変えるの?」(50代女性)と、必ずしも評判はよろしくない。そう、なぜいまさら変えるのか。東京歯科大の寺嶋毅教授はこう解説した。「新型という表現を用いないことで、特別視をしないとか、流行前の世界に戻ったという印象を与え」るためという。
岸田内閣は5月に新型コロナを「第2類」から「第5類」に引き下げるが、さらに『新型』を取ることで「普通の感染症」という扱いにしようというのだろう。たしかに、2009年の「新型インフルエンザ」では、2011年に「インフルエンザ2009」と呼び方を変更している。
『新新コロナ』もいずれ発生するといわれるから、そろそろ正式名称を付けなければならないとしても、寺嶋教授はこう指摘する。「新型が取れたということで、一つの感染症として定着したという理解を持って、流行に応じた感染症対策を継続していく必要があります」
「新型」を取るのは、一時的な流行ではなく、いつでも再流行する感染症としてヒトに組み込まれてしまったということなので、これまでのような予防対策は続けるべきだというのだ。厚労省は「詳細を詰めたうえで、専門部会に変更案を示す」としている。
(カズキ)