若者による回転寿司店などでの迷惑行為の動画拡散をめぐり、「Z世代叩き」が起きているのだという。きょう17日(2023年2月)の「めざまし8」が取り上げた。
「Z世代というラベリングが...」
「また新たな動画が拡散され、話題を呼んでいます」とMCの谷原章介が紹介したのは、しゃぶしゃぶ店「しゃぶ葉」の駐車場で、若い男性の帽子から大量のドライフルーツがこぼれ落ちる動画だ。店内から持ち出したとみられ、「しゃぶ葉のドライフルーツ好きすぎて帽子に詰めてきちゃったTV」という文字が画面に表示されている。
回転寿司店でレーン上の寿司につばをつけたり、駅のホームで線路に降りたり、と若者による迷惑行為の動画拡散は後を絶たない。カラオケチェーン店で除菌用のスプレー缶を噴射して火遊びをするといった、大事故になりかねないものもある。
若者文化に詳しい芝浦工業大学の原田曜平教授は「個人情報に敏感になっている子もいる一方で、まだSNSが公の場だということを理解できていない子もいて、情報デジタル格差ができてしまっている」と指摘する。
番組では「こうした事態を受けて、いま、Z世代叩きと呼ばれる現象が起きてしまっています」という切り口で映像をまとめたのだが、そのなかで繰り返し紹介されたのはSNSに投稿された「Z世代は最悪 日本の恥」「何がZ世代だ 最悪の世代だわ」という2種類のコメントのみ。
このコメントをもとに番組は街で若者に取材し、「本人が一番悪いが、親にも責任があるのでは」「大人の世界でも飲み会とかひどい。同じことをしているけど、動画がなかっただけ」という対立構造に仕立てていたのだが、やや無理筋な印象もあり、カズレーザーは(お笑いタレント)「いつの時代もいるバカが可視化されただけ。Z世代というラベリングが本質をついていないことは、我々はわかっている。Z世代なんて言葉を使っている人に、あまりちゃんとした人はいない」とコメントしていた。
視聴者からは「マスコミもすぐ話題にするから...これじゃ無くならないわな」という声が寄せられていた。
谷原「動画を撮る撮らないにかかわらず、迷惑行為はやめてもらいたいですね」
(キャンディ)