「生命保険会社が夫婦の出会いのきっかけについて調査したところ、去年結婚した夫婦のおよそ5人に1人がマッチングアプリと回答しました。マッチングアプリが身近な手段として普及している中、ある仕事の需要が急増しているんです」と岩田絵里奈アナが切り出した。
第一歩は「いいね」から
それは、「マッチングアプリの専門カメラマン」だそうで、15日(2023年2月)の「スッキリ」はそのニーズ高まりの理由に迫った。
マッチングアプリ専門写真撮影サービス「Photojoy」代表の宮崎楓太さんによると、利用者は、コロナ禍前の2019年と比べ10倍になっているという。
「マッチングアプリを利用する方がどんどん増えてきた印象。それによって、他の人よりも魅力的な写真をそろえないとなかなかマッチングできない。いわゆる『マッチングアプリ戦国時代』になってきている」(宮崎さん)というのがその背景らしい。
マッチングアプリは、お互いに「いいね」が付けばメッセージのやり取りがスタートし、デートなどに進展できるという仕組み。第1歩となる「いいね」をもらうために、相手から重視されるのがプロフィール写真なのだ。
番組は、宮崎さんの撮影に同行。その撮影テクを取材した。被写体は30代会社員男性だ。
「日常のワンシーンを切り抜いたような自然な写真」を心掛けているという宮崎さん。男性に積極的に話しかけ、緊張をほぐして自然な笑顔を引き出していく。
「ファインダーをのぞかずに、ノールックで撮影をしています」と宮崎さん。会話をしながらシャッターを押すことで、日常の1コマを切り取っていく。
極め付けは「見返り美人撮影」。後ろ向きで立ってもらい、名前を呼んで振り返ったところを撮影することで、ふいな瞬間の表情を狙うという。
また、別のカメラマンのMarimoさんは、「あえてスマホで写真撮影」というテクを披露。出会いに気負っている「ガチ感」が出ず、日常で友達が撮影したような写真が撮れるとそうだ。
司会の加藤浩次「難しいのが、盛り過ぎてもダメでしょ? 盛って、会って、『なにこれ、全然違うじゃん!』ってなるのが1番怖いわけでしょ?会った時に幻滅されない、いいラインの写真てことですよね」
宮崎さん「その人の魅力を出しつつ、ただ、加工しすぎてもダメなので。そこのいい塩梅を見つけながら撮っていくというのが僕らに求められていることですね」
加藤は、ネットニュースで繰り返し使われる自分の写真が気に入らないらしく、宮崎さんにそれ用の写真撮影を依頼していた。
(ピノコ)