NHKの大河ドラマ「どうする家康」2月12日放送回。前回の本多正信(松山ケンイチ)による奪還第1作戦は大失敗に終わり、今川氏真(溝端淳平)は元康(松本潤)に降伏しなければ瀬名(有村架純)たちを皆殺しにすると通達した。(ネタバレあり)
正信と半蔵(山田孝之)は、戦のどさくさに紛れて今川の重臣、鵜殿長照(野間口徹)らを生け捕りにし、瀬名たちと人質交換するという秘策を提案。元康(松本潤)は実行に踏み切った。半蔵ら忍びの一派は、難攻不落の上ノ郷城を襲撃、鵜殿長照の2人の息子生け捕りに成功した。
娘と孫を救うために...
氏真がもはや何に怒り狂っているのか分からないが、罪を償うため関口氏純(渡辺篤郎)と一緒に今川に残ると切り出した巴(真矢ミキ)。メラメラ煮えたぎっている氏真に対して、巴がピシっと一喝。この瞬間、場面が絞まった。瀬名を元康に取られたジェラシーから火がついて、戦況も芳しくなく、もうどうにも止まらない氏真なんだろうけど戦国武将としては先行き明るくない。残念ながら情けない。
前回の脱出作戦の失敗で、もしかしたら巴は「私のせいで」と反省していたのかもしれない。でも巴は情けない氏真の立場さえも考えて関口と一緒に犠牲になると決心した。そして瀬名と竹千代、亀姫を守り抜いたのだ。戦国の女、そして母としての決断だった。SNSなどでも「親子の今生の別れが強く優しく描かれていて良かった」「氏真にピシャリと物申すのもカッコよかった」「真矢ミキさんの巴に涙」といった反応が見受けられた。
巴が瀬名に対して「そなたが命を懸けるべき時が、いずれ必ず来ます」と言った一言は必ず後の物語に続くのだろう。悲劇だと思うと心苦しいが気になるところだ。
瀬名たち親子3人は無事人質交換で、元康のもとに戻ってきた。一安心であるがまだまだ戦国の世。元康の成長と出世が気になる。
(Y・U)