ガス代が「東京の半分」の町のヒミツ 安住紳一郎アナ「トリビア的な知識」

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   「世界的に燃料が高騰していますが、千葉県にガス代が東京の半額以下という町があります」と切り出す宇賀神メグ・アナウンサー。半額どころかガス代0円で生活している住民もいるという千葉県長南町。現地でガス代について質問すると「夏場で安い時で月2000~3000円くらい」(3人家族家庭)、「冬は一番高いのですが、2軒合わせて1万3000円くらい。昔からですから安いと感じたことない」(2世帯8人家族)など。東京に比べると確かに安いがその原因はいったい何か。今日2月13日(2023年)の「THE TIME,」は現地を徹底取材し安さの秘密を報じた。

  • 千葉県長南町の公式サイト「町ガス事業」ページより
    千葉県長南町の公式サイト「町ガス事業」ページより
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天然ガスとの関係

   長南町役場のガス課長の案内で地元の川を取材すると、水面には泡が上がっている。

「この、ボコボコ出ているのが天然ガスです」(今関裕司・長南町ガス課長)

   実は、千葉県を中心とする南関東の地下には天然のガス田が広がっていて、地元業者などがこれを採取、長南町ではこのガスを仕入れて一般家庭に供給している。

   日本では天然ガスの97%を輸入に頼っているが、ガス価格は世界的に高騰し、東京ガスではガス料金の値上げが続き、2023年1月時点の標準世帯で30立法メートルあたり7035円となっている。しかし、地産地消の長南町では価格はずっと変わらないまま2985円と東京ガスの半額以下。

   ガスが安価なため、長南町の住宅では石油ストーブやエアコンではなくガスファンヒーターが多く使われている。

「電気は使わないように。こたつとかエアコンも使わない」(長南町・3人家族)

   あたりではいたるところで天然ガスが湧き出るため、敷地からでるガスをドラム缶にためて抽出、屋内に引き込んでいる人も。

「ドラム缶で圧縮した勢いでガスを住宅に送っている。ガス代は使っていない。0円です」(ガス抽出設備を作った男性)

   ガスはどれほどの量が眠っているのか。

   今関裕司ガス課長「今の使用量で800年分使えるといわれています」

   ただ、ガスを含んだ地下水を汲み上げすぎると地盤沈下が起こるおそれがあることから、大量の採取は難しいとされている。

   司会の安住紳一郎「決してすぐに真似できることではありませんが、トリビア的な知識ということですね。調べてみると、意外や意外、東京・埼玉・千葉の下に南関東ガス田というものが広がっているそうです。汲み上げてしまって地盤沈下しては意味がないので、実質上東京都はガス採掘はダメということになっているようです。千葉県ではいくつかの町でこういう取り組みをしているということで、(ガス代が)高くなった時にはこういう町が安くて目立つということになるわけです。ビックリしたなという感じと、うらやましいなというニュースです。へえーという感じでした」

(みっちゃん)

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