移住者に「都会風ふかなさないで」 小室淑恵「そんな言い方しなくても」、倉田大誠アナ「郷に入っては郷に従え」

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   「町のある対応が物議を醸しています」ときょう10日(2023年2月)の「めざまし8」で倉田大誠アナウンサーが切り出したのは、「都会風をふかさないように」などと、福井・池田町が移住者に向けて出したメッセージをめぐる話題だ。

   人口2300人余で過疎化が進む池田町は、移住者の受け入れに力を入れているのだが、今月の広報誌で移住者向けに公開した「池田暮らしの七か条」では、こんな文言が並んでいる。

  • 福井県池田町サイトで公表している「池田暮らしの七か条」の一部
    福井県池田町サイトで公表している「池田暮らしの七か条」の一部
  • 福井県池田町サイトで公表している「池田暮らしの七か条」の一部

町の「言い分」は?

「これまでの都市暮らしと違うからといって、都会風を吹かさないよう心掛けてください」
「プライバシーがないと感じるお節介があること、多くの人々の注目と品定めがなされていることを自覚してください」
「集落や地域においての濃い人間関係を積極的に楽しむ姿勢を持ってください」

   倉田アナ「なぜ町はこうした注意を出したのでしょうか。取材をすると、町にもある言い分がありました」

   この七か条は、各集落の区長が集まる区長会で作成された。きっかけは、移住者たちと地域住民とのすれ違いだったという。「集落の昔からの行事とか奉仕事業とかへの参加を(移住者から)拒否されることや、町内会費の支払をめぐるトラブルもあり、それを防ぐため」と区長の一人、畑中善夫さん(72)。

   七か条を広報誌に掲載した池田町の森川弘一・総務財政課長も「(移住した後に)『そんな話聞いてない』とか『そういうつもりじゃなかった』となると、トラブルにつながる恐れもあるので、いろいろなことがありますよというのを包み隠さず(伝えようとした)」と説明していた。

   移住者の一人は、七か条に対する移住者仲間の反応について、「『これぐらい言った方がいいよね』という意見や、胸を痛める人や、さまざま」としたうえで、「『価値観を押し付けない』とか『都会風を吹かさない』とか、ちょっとトゲを感じてしまう部分もあった」と話した。

   倉田アナ「郷に入っては郷に従えという言葉もあります。示してくれるというのはわかりやすいと思います」

   小室淑恵(「ワーク・ライフバランス」代表取締役社長)「そんな言い方しなくても、というのが第一印象でしたが、池田町は豪雪地帯だから助け合わないと生きていけない、という第7条が大事なところ。文章の順番を入れ替えたり、もう少しユーモアを入れたりしたらよかったかもしれません」

(キャンディ)

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