タレントの杉本彩さんが代表を務める動物愛護団体が刑事告発していたブリーダー業者が、きのう8日(2023年2月)、動物愛護法違反容疑で逮捕された。9日の「めざまし8」が伝えた。
逮捕されたのは、大阪・寝屋川のブリーダー会社の代表を務める容疑者(57)。2016年から22年にかけ、ペット用として飼育する犬10匹の病気やけがを放置し、適切な保護を行わなかった疑いがもたれている。
杉本彩理事長「動物たちにしわ寄せが」
女の店で働いていたという元従業員が、劣悪な飼育実態を番組に明かした。約100個の狭いケージで200匹を超える犬を飼育。「真夏は室温が30度を超えていたので、熱中症のようになって吐いてしまう犬もいた」といい、子犬が死んでも女は「あーあ、この子〇〇円で売れたのに」と言うだけだったという。
元従業員は、杉本彩が理事長を務める「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」に相談し、同協会が昨2022年11月に刑事告発した。告発状によると、21年12月までの半年間で約100匹の子犬が死んだという。
杉本さんは「需要があるとビジネスがどんどん加速し、動物たちにしわ寄せがいく。命や存在を軽視していることが、こういう事態を招く一番の脅威です。これ以上犠牲を増やさないためにも告発するしかないと思った」と話していた。
FNNが逮捕前に直撃取材した際には、容疑者は「似た名前の店がある。それは私が経営しているお店じゃない」と釈明。「エサをやらなかったり病院へ連れて行かなかったりしたという話がありますが」という記者の問いかけに「そんなしてたら捕まるやろ。逮捕されるやろ」と虐待を否定していた。
逮捕後の取り調べに対し、「病院にも連れて行っていたので、『適切な保護を行わず』という部分に納得がいかない」と容疑を否認しているという。
堀池亮介アナウンサー「許せないブリーダーによる虐待行為です」
大空幸星(実業家)「杉本さんの団体が告発しなければ行政や警察は動かなかったという点が重要です。町中にペットショップがあって、ペットを衝動買いできてしまう現状をどうするかという本質的な議論も必要です」
(キャンディ)