「少しつらい映像があります。朝からこういう映像は苦手という人は見ない方がいいかもしれません」と、けさ8日(2023年2月)の「THE TIME,」で司会の安住紳一郎が伝えたのは、6日に発生したトルコ南部を襲ったマグニチュード7.8の地震の被災地の様子だった。
安住紳一郎「エルトゥールル号の和歌山沖の遭難のころから...」
がれきに少女が埋まり、テレビカメラの前でビルが次々に倒壊する。この地震でトルコで5434人、シリアで2082人の7500人以上(日本時間8日午前5時時点)の死者が出ている。45カ国から救助・支援に入っているが、「THE TIME,」の視聴者からは「いまこそトルコに恩返しをする時だ」というメールが相次いでいるという。
「東日本大震災の時、支援してくれたトルコに今こそ恩返しを!!」(30代女性)、「東日本大震災の時は助けていただいたので、復旧のためにも募金をしたいと思います」(20代男性)、「今度は日本が力になれるとき、一人でも多くの無事を祈ります」(30代女性)
東日本大震災の時に、トルコからは救助隊32人が駆け付け、毛布・シーツ5000枚、ツナ缶約4万缶、うずら豆缶約2万缶、水18.5トンの支援を受けた。
安住「エルトゥールル号の和歌山沖の遭難のころから、トルコと日本は支援の輪ができているという歴史的な経緯もあります。日本からは警察官13人と救助犬4頭が現地に向かっているということです」
安住が突然持ち出したエルトゥールル号遭難とは、1890年(明治23年)9月に当時のオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が和歌山・串本沖で座礁・転覆した事故で、沿岸の貧しい村民たちが食料や衣料を持ち出して兵士たちを助けた。
結局、番組の最後までこのエルトゥールル号遭難の説明はなかったのだが、こういうスタッフを慌てさせるようなことを口走るのも、安住流のシャレなのかもしれない。
(カズキ)