「今後の捜査についてです」と、司会の羽鳥慎一が8日(2023年2月)のモーンニングショーで広域強盗窃盗や特殊詐欺事件の取り調べのポイントを取り上げた。フィリピンからは強制送還の指示役4人とともに、15台ほどのスマホやタブレットを日本に運ぶ予定だ。
「データの解析・復元が重要に」
重要なのは、犯罪グループの指示役から実行犯への指示内容をつかむこと。フィリピンにいた「4人にどれだけ共謀性を問えるか。どれだけ具体的な指示や結果想定をしていたかを証明する」(ANN警視庁担当の上田健太郎記者)ためだ。やり取りは削除されていると予想され、データの解析・復元が重要になる。
フィリピンからは4人のほかに、日本へ詐欺電話していた「かけ子」36人や現金の運び屋1人もすでに送還された。誰がどの端末を使っていたかの特定も必要だ。通話記録が消えるテレグラムも使ったといわれるが、元埼玉県警刑事の佐々木成三さんは「いま各県警にはハイスペックな解析器材もある」「駅やレンタカーの場所を指示役は調べているはずだから、そういうデータも証拠にできる」という。
さらに「僕が捜査指揮官だったら、フィリピンの収容所にガサ(家宅捜索)をかけたい。まだほかにスマホがあるのでは。他の収容者の、何を話していたかといった供述もほしい」と佐々木さん。
浜田敬子(元AERA編集長)「身柄引き渡し交渉をもっと積極的にやっていれば、おきなかった事件もあるのでは。収容所内の情報は他局の番組に(前から)流れていた」
今回1週間で送還にこぎつけたというが、「いや、3年と1週間かかった」(佐々木さん)ともとれる。より高い外交ルートで依頼すればよかったかもしれない。
羽鳥「(すでに送還の2人に)残る2人もきょうにも送還されるということです」
(あっちゃん)