トルコとシリアで6日(2023年2月)、M7.8の強い地震が発生するなどで、これまでに死者は両国合わせて3600人を超えている。7日の「めざまし8」が速報した。
日本時間の6日午前。現地時間の午前4時。トルコ南部で、M7.8の地震が発生。その9時間後にM7.5の余震が起きた。建物の倒壊が相次ぎ、多くの人が生き埋めになった。
「地震だ!」「来て!来て!」
取材中の地元メディアの一団が、がれきの街を歩く中で再び、街が大きく揺れた。
「地震だ!」「来て!来て!」。「落ち着いて」。画面がぐるぐる回り、周囲が煙で包まれた。
レポーターが、「いま、大きな余震が発生しました」「すぐ左側に見えている建物が粉々になりました」。レポーターが続ける。
「すぐそこにお母さんが、子どもを連れてきている」。
がれきの中を、レポーターが走った。子どもを抱いた母親の横にいた、セーターを着た女の子の顔がゆがんでいる。レポーターがマイクを持ったまま抱き上げた。
振り返って「あなたも早く来て!」。後ろから、高校生くらいの男の子が、走ってきた。後ろの、ビルはつぶれている。レポーターが、再び叫ぶ。「怖がらないで、大丈夫」。
抱いていた女の子を、地面に立たせる。
「こっちを見て。もう終わった」。女の子の視線が定まらない。泣いている。
トルコ当局によると、死者は2316人で、1万3000人以上がけがをした。
地元の住民は、「おさまるまで2分ぐらいかかった」。シリアでも1350人が亡くなった。
日本政府は「国際緊急援助隊」の派遣を決定。昨夜、先遣隊が出発した。東京消防庁の隊員6人が派遣される国際消防救助隊は、5年ぶりの海外派遣だ。国際緊急援助隊の全体としては、合わせて70人程度がトルコに向かう。
コメンテーターの武井壮さんは「先ほど、現地の友人から連絡が来まして、いまはちょっと自宅には帰れない状態だ、と。免震とか耐震(措置)とかしておらず、家に帰るなということで。ホテルのロビーで過ごしている状況です」
「この人は、(12年前の)『3.11』の時には、横浜に住んでいたんですが、その時よりもかなり揺れた、と。その後の余震もずっと続いているようで、非常に恐怖と共に過ごしている」。
(栄)