米撃墜の中国気球は本当に偵察用か 識者指摘の「不自然な点」とは(スッキリ)

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   「アメリカ本土上空で確認された白い点のように見える物体ですが、国防総省は中国の偵察気球だとして、4日(2023年2月)、撃墜したと発表しました。この偵察気球、専門家はアメリカの軍事施設の情報を得ようとしていた可能性を指摘しています」と森圭介アナ。6日の「スッキリ」は、中国の狙いについて専門家の話を聞いた。

   番組は、2020年6月、これに似た飛行物体が宮城県上空で目撃されていたことも伝えた。当時の「スッキリ」でもこの話題は取り上げられ、司会の加藤浩次が画像を指して「どう考えてもバルーン状のものだと分かる。(下の部分で)プロペラみたいなものが回っているので、誰かが操作しているのかな」などと話していたが、現在もこの物体の正体は分かっていないという。

  • 上空に…(写真はイメージ)
    上空に…(写真はイメージ)
  • 上空に…(写真はイメージ)

加藤浩次「部品を回収すれば...」

   番組によると、中国外務省はアメリカに対し「気象研究用のもので、予定のコースを大きく外れてアメリカに入った」と主張しているというが、中国側の目的はどういったものが考えられるのか。

   外交・安全保障に詳しい笹川平和財団・上席研究員の小原凡司氏はこう話した。

「高度を保ちながら重要施設の上を飛ぶというのは、あまりにも偶然として考えにくい。両側にアンテナ、太陽光パネルを展開しているように見え、電源を必要とする機材だと分かりますから、相当に精度の高いセンサーを搭載しているという判断はされる」

   気球が撮影されたモンタナ州には、核ミサイルが配備されている空軍基地があり、そこでなんらかの情報を得ようとしていた可能性があるというのだ。「例えば、ミサイルに対してコマンドを出すような信号は特有の電波情報を持っている。そういった電波をとれば、今度は通信を傍受することも可能」と小原さん。

   一方で小原さんは、今回の気球が中国の偵察気球だとすると、不自然な点もあると指摘。「人工衛星である程度の情報は入手できるのに、わざわざ気球を飛ばすメリットは?」ということと、「偵察目的であったならば、目立つ白は使わない」ということだ。

   加藤「部品を回収すれば今後分かってくる可能性ありますよね。そこが重要になってくると思います」

(ピノコ)

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