大竹真リポーターが司会の加藤浩次に「映画『犬神家の一族』は観ましたか?」と問うと、加藤は「ハイ」と頷く。大竹リポーターは続けて「私、昨日2月2日(2023年)にこの映画のロケ地に行ってまいりました。長野県佐久市にある旅館です。映画では金田一耕助役の石坂浩二さんが泊まった旅館です。劇中では『那須ホテル』と名付けられたこの旅館が1週間前から売りに出されているんです」と伝えた。
かつて中山道の宿場町として栄えた場所にある築100年の旅館「井出野屋旅館」。映画「犬神家の一族」(1976年公開)のロケ地となった。4代目主人の井出忠昭さんは81歳、78歳の妻・勝子さんと2人で旅館を切り盛りしている。下駄箱も階段も金田一探偵が泊まった部屋も当時のまま。木造3階建て、建物面積約600平方メートルという。
加藤浩次「金田一ファンでお金に余裕がある人が...」
金田一耕助シリーズファンの男性は「これまで2回宿泊しました。石坂浩二の金田一シリーズの記念すべき第1作で使われていた『聖地』のような場所。映画で殺人が起きた洗面所が昔のままなので、そこで自分が死体を演じて記念写真を撮りました」と話す。
歴史ある旅館の売却を決めた理由について井出さんは「私と女房は腰が悪くて、階段の上り下りが大変なんです。苦労して営業するより、きれいさっぱり売っちゃったほうが、未練が残らないから」と話す。
金田一ファンの男性は「できれば旅館として経営を続けていただきたいが、記念館やロケ地として残してくださるような方に購入してほしい」と話していた。
売値は1880万円。仲介する不動産店では「修繕費もあり、不動産の価値としては難しい部分もある」と話す。
加藤は一瞬考えて「前田さん、買えばいいじゃないですか」と、SHOWROOM代表の前田裕二に購入を促した。前田は「そこですよね」とまんざらでもない様子を見せつつ「不動産価値が低いのは、無形価値が含まれていないから。ファンの方がその無形の価値をわかっているので、回収できそうに思う」とコメント。
さらに加藤が「どうですか、前田さん?」と迫ると、前田は再び「そうなりますよね」と腕を組み、「クラウドファンディングで企画を出して、『なんとかナイト』みたいなイベントをすればいいかも。建物や内装は時間が止まったままにするべきですね」と言う。
タレントの大沢あかねに「そういう加藤さんはどうですか?」と言われた加藤が「僕はちょっと、金田一シリーズとか怖くて......」と言葉を濁すと、大沢は「そういうタイプじゃないでしょ。私は映画のスケキヨより加藤さんのほうが怖い」とコメント。
大竹リポーターが「不動産会社でも使い方を考えていて、たとえば賃貸として、テレワーク施設として、シェアハウスとして、どうでしょうかと言っていました」と報告すると、加藤は「それはちがうな。やっぱり金田一を残したほうがいいですよね」とコメント。
大沢は「リアル脱出ゲームとか、ちょっとミステリーな感じを残しつつ、若者が来れるような場所にするのもいいですね」と提案。
読売新聞特別編集委員の橋本五郎が「私は静かに読書する感じのほうがいいかもしれませんね」と言うと、加藤は「でも、金田一ファンでお金に余裕がある人が買うべきだって思うでしょ? なんかアイデアが出てきそうですね」と話す。
大竹リポーターによると「問い合わせはあり、下見の予約は増えていると言います。売却が決まるまでは営業するということですが、ただ、冬は寒いです」と伝えた。
(バルバス)