「ルフィ」渡辺容疑者、知人が語る札幌ススキノでの素顔(めざまし8)

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   フィリピンの収容所で日本の連続強盗団の「ルフィ」と呼ばれた「指示役」だった渡辺優樹容疑者(38)は、15年前に札幌市のススキノで客引きをやっていたことがわかった。30日(2023年1月)の「めざまし8」が、札幌やフィリピンの独自取材を踏まえ特集した。

  • 札幌ススキノの夜景(写真はイメージ)
    札幌ススキノの夜景(写真はイメージ)
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フィリピン繁華街では「ポギ(男前)」と呼ばれ豪遊

   渡辺容疑者は高校卒業後、ススキノで客引きしていた。当時の知人は、「人をみて対応を変える。立場のある人間には素行がいい。こいつはもういいや、と思う人間には強気になる」「知り合ったころから『猫』と呼ばれていた」「本当に人を見る、ある意味で頭が良かった」。「この人間からうまくやれる時はカネをうまくとろうとか」。

   オホーツク海寄りの別海町の高校時代は剣道部の主将をしていた。同級生は、「毎日ひたすら練習していた。まじめで、北海道でもベスト4くらいの強さ」「明朗快活で、学校の中心みたいな感じ。ものすごく向上心しかない感じ」。大学入学のために札幌に出て、人が変わった。「2003年のGWにススキノで会ったら、おお元気か。夜の世界に昼夜問わずバイトしてたから、学校に行ってなかった」。別の知人によると、若くして女性の接客を伴う飲食店を経営、一等地で別の店をオープンしたが、短期間で閉店した、という。

   渡辺容疑者が収容されているというフィリピンのビクタン収容所の周辺は、小学校や果物などの市場があり、郊外の繁華街では豪遊する姿が見られたという。「名前はポギ(タガログ語で「男前」)さんだって。本当の名前は言わないし」「3万ペソ(約7万円)かな、いつも3万~4万ペソ。テキーラばっかり」。当時、渡辺容疑者は、数か国で活動する通信詐欺組織の「ビッグボス」として国際手配されていた。一昨年5月に、マニラの5つ星ホテルに滞在中に逮捕。「ワタナベ・ユウキ」「ケンジ・シマダ」とも名乗っていた。

   去年まで渡辺容疑者と同じ収容所にいた佐藤さん(仮名)は、「でんと構えているという感じ。自分の権力を誇示したいという感じ」「神経性の?血便も出たとか」

   マニラのビクタン収容所は現在、17人の日本人が収容されているといわれるが、「(収容所の)職員にお金を渡すと、携帯電話を買ってきてくれます。本来はダメですよ。入管に委託された警備会社みたいなものですね」「(渡辺の仲間の)今村(麿人・きよと)容疑者(38)がいた部屋は毎月10万円以上渡してVIPルーム。ギャンブルなんかも。エアコン入れて」

   2019年11月には、日本人の詐欺グループ36人がフィリピン当局に逮捕された。フィリピンから日本に電話をかけ、被害総額は約1400件で約20億円に上った。2人は、この主要メンバーとしてかかわっていた疑いがある。

   渡辺容疑者の関連が疑われる事件は、去年10月以降、東京や広島など1都7県、フィリピン当局は先週金曜日、ルフィは複数いて、そのリーダーが渡辺容疑者だと明らかにした。

(栄)

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