全国で相次ぐ強盗事件で、指示役の「ルフィ」かと指摘されている今村磨人容疑者。現在フィリピン入管施設のビクタン収容所に収容されているが、どのように指示を出していたのか。今日30日(2023年1月)の「THE TIME,」は収容所での今村容疑者の生活に迫った。
今村容疑者、直撃取材に「何のことかわかりません」
発端は「特殊詐欺グループの日本人が、フィリンピン収容所内でも詐欺を続けている」という内部告発がTBSの報道特集に寄せられたこと。
「収容される前から詐欺グループを率いていた人がいます。今も外の仲間が協力しているので、お金が入ってきます」(内部告発した韓国人)
2020年に撮影された動画には、裸でねそべり「そいつらは詐欺で入手した金だからわめくこともない」「情報が本当だということを確認してください。これに日当で1万出します」と電話する今村容疑者の姿が。他にもマッサージを受けたり、スマホを使ったりと不自由なく過ごす今村容疑者の様子が撮影されている。中には薬物らしきものを使っているところも。
この収容所には世界各国から指名手配された人などが収容されている。屋根はシートを張っただけで収容者たちはダンボールを敷いた上で寝ているが、お金を払うことで待遇は大きく変わるという。
「個室の部屋代は1か月3万ペソ(約6万円)。さらに8万ペソ(約16万円)払うと部屋にエアコンをつけてくれます」(収容所内の韓国人)
今村容疑者はこの個室のVIPルームを利用。職員にお金を払えばスマホなど大概のものは手に入り、使用も黙認されていたという。先週、TBSは収容所の今村容疑者に直撃インタビューを行ったが、無精ヒゲと短パン姿の今村容疑者は取材に対し「なんの話をしているのか全くわかりません」。収容所職員に「メディア。TVショー。TBS」といってその場を立ち去った。
2020年当時、日本からの要請でフィリピン当局は36人を拘束していたが、指示役の今村容疑者は別の容疑で先に拘束されていた。去年7月、36人は強制送還されたが、今村容疑者や「ボス」と呼ばれる渡辺優樹容疑者ら4人は残されたままとなっている。なぜ今村容疑者は強制送還されていないのか。
「フィリピン人を雇って、自分を告訴させる。するとフィリピンの法律で裁かれることになり、告訴が取り消されない限り収容所生活を続けられる。フィリピンで時間稼ぎをしているのです」(ルポライターのキム・ユンニョン氏)
フィリピン当局によると書類などが整い次第、今村容疑者を日本に送還する方針だという。
司会の安住紳一郎「私たちの知らないところでこういうことが行われていたということですね。渡辺・今村容疑者、まもなく日本に送られるということですが、二人としてはずっとここにいたい。フィリピン国内の協力者が、小さな罪で二人を訴え続けていることで、裁定が出るまではフィリピン政府も日本に帰すことができない。えんえん繰り返して2年3年10年と居続けることができる。ただ、今回は政府も注目しています。フィリピン法務大臣も会見していますので、今村容疑者はすぐに送還、渡辺容疑者も早晩そうなるのではと推測されています」
(みっちゃん)