ある日の夕方、「うめづ」では貸し切りパーティーの準備が進んでいた。短歌界の芥川賞と言われる「長山短歌賞」を受賞した貴司(赤楚衛二)を祝うためだ。
舞(福原遥)たちに囲まれ祝福される中、両親に感謝の言葉を伝える貴司。母・雪乃(くわばたりえ)は思わず涙する。
そこに少し遅れて久留美(山下美月)がやってくる。同じ病院で働く医師の八神(中川大輔)も一緒だ。久留美はみんなに自分たちが婚約したことを発表する。
航空機用ボルトの試作品が完成したが...
ついに航空機用ボルトの試作品が完成した。試作ボルトの強度テストをするため、舞は笠巻(古舘寬治)と結城(葵揚)と一緒に朝霞工業を訪問する。
IWAKURAのライバルである朝霞工業の施設や機器の充実ぶりに舞たちが圧倒されていると、試作品の注文元の菱崎重工の荒金(鶴見辰吾)がやってくる。
荒金の立ち合いのもと強度テストが始まるが、朝霞工業の社員はIWAKURAの試作ボルトについてあることを指摘する。
一方、久留美は深く落ち込んでいた。望月家と八神家の顔合わせの席で、八神の母・圭子(羽野晶紀)が結婚に猛反対したのだ。久留美の父・佳晴(松尾諭)はその場で土下座して「結婚を認めてやってほしい」と懇願。しかし、圭子はそんな佳晴に暴言を浴びせたのだった。
デラシネで、その一部始終を舞と貴司に報告した久留美。佳晴について「土下座までして情けない」と話す久留美に、貴司はそれが娘への深い愛情によるものだと告げる。
ある日、荒金がIWAKURAにやってきて、強度テストの結果を伝える。そして荒金は菱崎重工の新人時代、亡くなった浩太(高橋克典)と同僚だったことを打ち明け、めぐみ(永作博美)と舞にある提案をする。
そんな中、舞の航空学校時代の同期、水島(佐野弘樹)と吉田(醍醐虎汰朗)が大阪にやってきた。数年ぶりに2人の顔を見て、喜ぶ舞。
水島は父親の経営するスーパーで副店長として働きながら跡継ぎになるために修行中、一方の吉田は副操縦士となり、パイロットとしての経験を積み重ねているということだ。2人のそんな近況を聞き、舞は励まされるのだった。
一方、舞には1つ気になっていることがあった。五島で町おこしのために頑張っている祖母・祥子(高畑淳子)から聞いた、五島で行われる釣りフェスタのことだ。