オードリーの2人がMCを務め、今注目の有名人と「打ち合わせナシのフリートーク」を繰り広げる「あちこちオードリー」(テレビ東京系)。1月25日(2023年)の放送のゲストは、バカリズムさんでした。
オードリーの2人にとって昔から共演が多い先輩であり、とくに若林正恭さんは「升野さん」と本名で呼びネタの相談もするほどの間柄。気心知れた3人ならではの「ここでしか聞けない」話も多く、お笑いファンとドラマファンの両方にとって見応えのある1時間でした。
ドラマとコントの違い
最近は脚本家としての活躍も著しく、現在放送されている「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)も好調なバカリズムさん。超多忙にもかかわらず、ドラマ界隈では「締切を守る脚本家」として知られているのだそう。その理由について、「演者側として(台本を)待たされることを何度も経験していて、結構しんどいじゃないですか。その時に脚本家の悪口を言っていて、締切を守らないと今度は自分が悪口を言われるのが分かっているから」と、自分なりの筋を通していると説明します。
ドラマとコントの違いについて話が及ぶと、「1時間のドラマを作るよりも、5分の面白いネタを作る方がよほど難しい」と断言。「ドラマはみんなで作るから、壁に当たった時に監督やプロデューサーに相談できる。でもコントは全部自分で調べて自分で書くしかない。ドラマは見ている人が自分の目が届かないところにいるけれど、コントは笑い声が起こっていない様子が放送される。そっちのほうがよっぽどプレッシャーだし、逃げ場がない」と語ります。
テレビドラマでやたらと「脚本・バカリズム」が強調される件については「『バカリズムが考えた作品ですからね、あとは知らないですからね』って言われているような気分になるから、やめてほしい。撮影してみたらイマイチだったけど、(バカリズムの脚本と強調することで)製作陣は怪我しなくてもすむ、役者さんも損しなくてすむ」と話し、意外にもネガティヴな一面を見せます。
「これを25テイクくらいやったんです」
若林さんは、2017年にバカリズムさんが原案・脚本を手がけた日本テレビ系の深夜ドラマ「住住」に本人役で出演。その演技力についてバカリズムさんは、「若林さんから出てくるセリフならすごくナチュラルに言えるけど、ひとたび若林さんから出てこないセリフを当てちゃうと超棒読みになる」と分析します。
これを受けて若林さんは、俳優の杏さんと夫婦役を務めてきた三菱電機CMでの失敗談を告白。「杏ちゃんが試験を受けて帰ってきた設定で、『どうだった?』と聞いて『受かった』と言われて、『おめでとう』と言う。これを25テイクくらいやったんです。えらいもんで、それでCM終わりましたよ。俺に『おめでとう』が言えないから」と自虐気味に話します。自分ではネジをぶっ飛ばす明るくしているつもりなのに、CMの監督には「もうちょっと明るくできます?」と言われてしまったのだとか。若林さんは自分にとって意味が分からないセリフが言えないことからコントも苦手だそうで、「春日(俊彰)はコントに向いていてすごく上手いのに、コントが書けなくて。申し訳ないってすごく思う」と、相方への思いを明かしていました。
放送終了後のツイッターでは「オードリー×バカリズムめちゃくちゃ最高。定期的に会って話してください」「いろいろなことを聞き出してくれる若林さん凄い!春日さんの存在がまた空気を和ませてくれてる」など、再共演を望む声が続出。この番組はもちろん、他の番組での共演も待ち遠しいですね。
(Hibunny)