羽鳥慎一「課題は見えてきているようです」
梅原氏は「鉄道会社の責任放棄だと思っていい。ホームが見えるような位置で立ち往生していたのにバックさせることをしなかった。本来ならやるべきだった。あくまで想像ですが、乗務員は乗客を救出させたかったが、安全前提を考える上からの指令でできない。投げやりになってしまったのかもしれない」と話す。
弁護士の徐東輝は「私も京都に6年間住んだことがあるが、雪は珍しくない。マニュアルはあるはずでそれが徹底されていなかったのでは。自己責任で線路に降りろと言われて、誰が降りられるかという話」と指摘。
羽鳥は「このあたりが今後の大きな課題ですね」とコメントし、別の乗客の話を紹介。山科駅ホームまで1200メートルの線路上で立ち往生し、最大で10時間車内にとどめられた30代の女性は、止まったのが午後7時40分、最初の人が電車を降り始めたのが11時5分。1400人が線路を歩く選択をしたという。車内は満員状態で、立ち往生している間も息苦しく、倒れる人もいたという。アナウンスは「復旧のめどが立たずご迷惑をおかけしています」というだけで、多くの乗客がイライラしていたと話す。結局この女性が降車したのは、降車が始まった11時5分から3時間後で「トイレもなく、この3時間がきつかった」と話していた。
梅原氏は「降車まで3時間かかったことに、JR西は次回からどう対応するのか。誘導する人員が足りなかったのなら、鉄道だけでやろうとしないで、警察や消防、自治体の災害対策関係者とも連携するなどするべき」と指摘。
山村氏も「防災訓練はしているはずだが、形式的だったのではないか。今後は自分たちだけでするのではなく、客も交えて訓練するなどするべき」と指摘。
羽鳥は「課題は見えてきているようです」とまとめた。
(バルバス)