24日(2023年1月)の「モーニングショー」のトップニュースは、23日に行われた岸田総理の施政方針演説について。司会の羽鳥慎一は「防衛費の増額の部分では多くのヤジが飛び交いました」と伝えた。
番組は、43分間行われた演説内容の内訳をパネルで説明。それによると、「防衛力の抜本的強化、外交・安全保障」が9分と最も長く、岸田総理が最重要政策に位置付けるとした「こども・子育て政策」は4分だったという。
羽鳥慎一は世論調査の数字に言及
また、岸田総理は、すでに防衛費増額のために増税する考えを示しているが、演説では「増税」という言葉を使わず「将来世代に先送りしない」と表現。演説の間、「増税か?」「増税だな?」とヤジが飛び続けていた。
立憲民主党の泉健太代表は「増税隠し演説」と批判。「増税と言う言葉を使わずに演説をした。見事な言葉遊びだなと。『決断』って言っているんだったら、決断したことはちゃんと原稿に書いて演説すべきですよ。決断をしながら隠すっていうのは最も姑息」と話した。
世論調査(21日と22日にANNが実施)によると、防衛政策見直しについて「岸田総理の説明が不十分だ」と答えた人が8割を超え、防衛増税について「支持しない」と答えた人が58%で、「支持する」の30%の倍近い数字となったそうだ。
羽鳥「世論調査、防衛関連に関しても非常に厳しい数字になっているなと思います」
菊間千乃(弁護士)「この世論調査は施政方針演説の前に行ったものなので、きのうの演説を受け、また今回の国会でどれだけこの数字が変わってくるか、というところになる。総理は演説の中で『日本の安全保障政策の大転換だ』と言ってはいるが、その割には調整の大半が私たちの知らないところで決まり、ふたを開けてみたら『5年間で43兆円の防衛予算となりました』と。また、増税についても明言していなくて、いつなのかも不明確。子ども子育て政策の財源も不明確。この国会でどういう説明がされていくのかはしっかり見ていきたい」
(ピノコ)