「闇バイト」犯罪の「指示役」逮捕は難しい? 識者指摘の「小さな突破口」とは (モーニングショー)

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   「東京の狛江市で90歳の女性が殺害された強盗殺人事件です。現場付近で確認されていた、不審なレンタカーを警視庁が押収していたことが分かりました」と23日(2023年1月)の「モーニングショー」で司会の羽鳥慎一が切り出した。

   続けて、「別の事件で逮捕された複数の容疑者の携帯電話から、狛江の事件に関するやりとりが見つかっています。そしてSNSを使った『闇バイト』で、強盗などの実行犯を募集する実態についても見ていきたいと思います」と伝えた。

  • 事件解決への突破口は?(写真はイメージ)
    事件解決への突破口は?(写真はイメージ)
  • 事件解決への突破口は?(写真はイメージ)

SNSと犯罪

   元埼玉県警捜査1課刑事の佐々木成三氏は狛江市の事件について「犯行形態がかなり凶悪で雑。合理的な犯行ではないと感じる。ただ、こういった犯行には必ず実行犯と指示役がいる。どこまで指示が出されていたのかというのも捜査のポイントになると思う」と話す。

   羽鳥は、女性の死因が「多発外傷」であることに触れ、「凶器は使用されておらず、全身に打撲。かなり荒っぽいなという感じですね」とコメント。

   これに対し、ジャーナリストの石原行雄氏は「加害者視点から言っても、必要のない暴力。そこを考えると、素人による犯行なのかなと感じます。例えば、ケンカ慣れしていない暴行犯は、自分が暴行していることに興奮してしまって止まらなくなったり、反撃される・通報される恐怖感から行き過ぎたことしたりしてしまう。今回も素人が同じような形になったということは考えられる」と指摘した。

   佐々木氏は、レンタカーが乗り捨てられた状態で見つかったことについて「(捜査には)かなりプラス。返されてしまうと社内を清掃されてしまい、カーナビの軌跡も消されてしまいますから。被害者の方が亡くなってしまったことで、気が動転して車を置いて逃げた可能性が高いと思います」と話した。

   関東で相次ぐ複数人による住宅や店舗を狙った強盗や窃盗。SNSのやりとりが発見されたことで、点と点が線になりつつあるという状況だが、指南役につながる可能性はあるのだろうか。

   山口真由(信州大学特任教授)「SNSができてから組織犯罪の在り方が大きく変わった。手足の部分が捕まったとしても、頭の全体像がよく分からない。SNSの解析や広域連携など、組織犯罪捜査を対応させていかないと、頭が残ったままでは犯行グループがいくらでも簡単に形成されるという状況になることを危惧します」

   佐々木氏「おっしゃる通り、特殊詐欺もしかり、実行犯を捕まえるだけでは組織壊滅はできない。ただ、ここまで事件が多く発生すると、実行犯が多く逮捕されることが予想される。そうなると実行犯のスマホの解析もかなり多くできると思いますので、そこに小さな突破口があるかも知れない」

(ピノコ)

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