谷原章介「常識が欠落している現状が怖い」 一般人「闇バイト」実態に驚き

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   先月(2022年12月)から関東各地で起きている強盗・窃盗事件。少なくとも10件が確認されており、うち7件が3人組の犯行など共通点も多い。さらに背後にちらつく闇バイトの存在など、事件のつながりも見えてきた。今日1月23日の「めざまし8」は、闇バイトの経験者に独自取材し、その手口に迫った。

   1月19日、東京・狛江市の自宅で90歳の女性が殺害される強盗殺害事件が発生した。死因は複数の場所を拳で殴られた多発外傷とみられている。一方、今月12日には千葉県・大網白里市の金券ショップに3人組の強盗事件も発生しており、この事件の運転手役で逮捕された23歳自衛官のスマートフォンには被害女性の自宅住所や「強盗に入る」といった内容の情報が見つかった。他にも先月5日に発生した東京都・中野区の強盗事件容疑者のスマートフォンからも狛江市という地名を含んだメッセージが残されている。

  • フジテレビの「めざまし8」番組サイトより
    フジテレビの「めざまし8」番組サイトより
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「自首できなかった」理由は?

   今月10日には、足利市で現金300万円と通帳などが奪われる強盗事件が起き、現場にいた3人の他、一人が指示役とみられる男に電話をしていたという。先月16日、渋谷区のブランド店でネックレスや指輪を盗んだ疑いで逮捕された19歳の男は「金に困ってインスタグラムの闇サイトに応募した」と供述しているという。こうしたことから、強盗に関わっている犯人たちは、SNSなどで集められた可能性が浮かび上がってくる。

   番組では闇バイトの経験者を独自取材した。

「闇バイトで最終的に行き着くのがすぐにお金を稼げる強盗。『グレーバイト』『闇バイト』『高収入バイト』ってものは、絶対に犯罪だと思って欲しいですね。」(闇バイト経験者)

   多田文明さん(犯罪ジャーナリスト)「情報を共有して犯行に及んでいる組織的犯行。家にいることがわかっていて入るという組織的犯行の特徴点がある。組織的犯行になると繰り返し、リスクのある方向に向かう」

   闇バイトには「運び」と呼ばれる違法薬物運搬や、「タタキ」と呼ばれる強盗などがあるが、報酬はグループが得た金額の5%から10%。最近はコロナの影響などで仕事がなくなった若者が、知識なく利用しやすいと闇バイトで狙われているという。

   実行犯の集め方は、闇バイトへの応募の他、「お金がない」などツイートすると組織から直接連絡が来ることもある。バイト審査といわれて免許証の画像など個人情報を送ってしまった後、バイト内容が「強盗」と説明され、日時、場所、用意するものなどの連絡が来る。

   集合場所は人がいても不自然でないコンビニ 公園 駐車場などで、実行犯にはメンバーの写真が送られる。指示役からはターゲットの行動パターンやお金などの情報、さらに集合場所の近くには組織が用意した車が。この背後には「道具屋」と呼ばれる情報屋が。住宅の下見し、お金の状況、家族構成、生活パターンなどのリストを犯罪組織に提供している。犯行グループは3人組が多いが、「見張り役・運転手」「住民の拘束」「指示役との連絡」など役割を分担している。

   闇バイトと気づいた段階で止められなかったのか。

「喫茶店に呼び出されて、保険証、家族友人の連絡先を渡す。家族に何かしら被害があると嫌だと思ったので、自首はできなかった」(闇バイト経験者)

   この男性は自首することができず複数回犯行に加担、結局逮捕された。

   谷原章介「一般市民だった人が、指示されたらやるという常識が欠落している現状が怖い」

   村上佳菜子(プロフィギュアスケーター)「犯罪がバイトみたいになっているのが怖い。軽い気持ちで応募したのが脅されて抜け出せなくなるというのも怖い」

(みっちゃん)

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