<今週のワイドショー> ストーカーから本気で被害者を守るには 博多刺殺事件で改めて論議

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   福岡市の博多駅前で16日(2023年1月)に起きた女性刺殺事件は、19日になって元交際相手の男(31)が殺人容疑で逮捕されました。被害女性(38)は昨年10月からストーカー被害を警察に相談していて、警察はストーカー規制法に基づいて接触を禁止する「禁止命令」を出したのに加え、12月には自宅周辺を10日間警戒していました。それでも起きしまった事件に、衝撃が走りました。

  • 被害者に追悼の声が寄せられている(写真はイメージ)
    被害者に追悼の声が寄せられている(写真はイメージ)
  • 被害者に追悼の声が寄せられている(写真はイメージ)

事件までの経緯は?

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「博多刺殺事件、『周りが見えなくなる』(略)容疑者の女性への執着心」(19日、フジテレビ系「めざまし8」)は、容疑者の男について伝えています。中学・高校は「地元の番長的な存在。けんかが強かった」といいます。女性への執着は強く「異常な束縛があったと思う」と知人女性。被害女性が別れを告げたのに「自分は別れていない、怒った、許さんぞ」と脅していたとあります。

   「博多ストーカー刺殺事件、容疑者母が泣いて明かした男の素顔」(19日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、容疑者の母親が「気が短い人。思い通りに行かないとき(略)、物に当たる」と言って泣き崩れた、と報じています。一方、被害女性はシングルマザーで、18日に39歳の誕生日を迎えるはずでした。昼は事務職、夜は中洲の飲食店でアルバイトをしていて、容疑者の働く中洲のバーにも訪れていたとあります。

   警察の対応はどうだったのか。相談を受けて男に警告、女性には転職を促していた、といいます。11月に接触禁止命令を出して、女性には緊急通報装置も渡していたそうです。さらに12月には女性の自宅付近を10日間警戒したのち、年明け1月6日に女性に経過を確認して異常がないと報告を受けた、といいます。犯行は、その10日後でした。警察は「このような結果になったことは非常に残念」としています。

   石山アンジュさん(社会活動家)は、加害者へのカウンセリングを公費で行っている京都府の例を挙げ、「ストーカーの多くは、拒否されるほど被害者意識を持ってしまうことがあり、カウンセリングで誤解を解く(略)アプローチも必要」と言っています。

   「(略)事件を防ぐには 加藤浩次が言及したGPSと第三者機関」(19日、日テレ系「スッキリ」)は、事件の抑止策を議論したと伝えています。 坂口孝則さん(経営コンサルタント)は「(被害者の)シェルター施設が必要。加害者にGPSをつけるのは、日本では難しいが、何かしらの抑止措置が必要」といい、モーリー・ロバートソンさん(ジャーナリスト)は「海外では日本より厳しい法が目立つが、銃社会もあり、凶悪事件に発展するケースもある」とコメント。加藤浩次さんは、第三者機関による更生と啓蒙活動の必要性を語っていました。

   凶悪事件の抑止に社会はどう向き合っていけばいいのか、重い課題です。

(コムギ)

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