日本の温泉が枯れ始めているのか。青森・弘前の嶽温泉郷では源泉の温度が44度から39度に低下、多くの温泉施設が休業状態だ。秋田の湯沢市では去年10月ころから湯の量が減り始め、現在は以前の半分になってしまった。映像では湯船にほとんど湯がたまっていない。湯温も80度から42度に下がった。日本一の湧出量の大分・別府でもここ2、3年湯量が減り続けている。
カズレーザー「温泉も限りある資源という...」
「温泉大国日本で何が起こっているのか」――けさ20日(2023年1月)の「めざまし8」Newsわかるまで解説コーナーで倉田大誠アナが取り上げた。「山間の降水が地中にしみこんで、火山のマグマだまりの周辺で一気に温められて温泉になります。自然に湧き出る自噴泉と機械で掘ってくみ上げる掘削泉があります」(倉田)
日本温泉科学会の益子保事務局長は、掘削泉のくみ上げ量が地下での(温泉)補給量より多くなっているのとメンテナンス不足が原因と指摘した。高度成長期に次々と掘削したため、長年くみ上げ過ぎが続いていたが、それがついに湯量が激減するところまできたという。また、湯温の低下は老朽化したパイプや井戸の修理が行われず、熱水に冷たい地下水が混ざって起こっていると見る。
別府市はこのままでは温泉地として維持できないと危機感を強め、掘削工事禁止エリアを設定、市の温泉課は「温泉施設の点検を随時行うよう」指導を始めた。
スペシャルキャスターのカズレーザー(タレント)「温泉も限りある資源ということなんですよね」
コロナ感染で休んでいた司会の谷原章介はきょうから復帰。「降る雨量によっても温泉の量は変わるでしょうから、大きな意味で、気候変動の影響もあるかもしれないですね」と、まだちょっとかすれた声で話した。
(カズキ)