「深海生物、次々と発見」のなぜ 長嶋一茂が「心配」する事態

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   日本の海岸に普段見られない海の生物が打ち上げられる事例が続いている。20日(2023年1月)の「モーニングショー」が取り上げた。

   12日には新潟・村上氏の海岸に少なくとも10万匹のホシフグが打ち上げられた。11日には福井・小浜市で定置網に10~15トンものホシフグがかかった。17日には富山・氷見市で漁師の網にリュウグウノツカイが生きたまま捕獲された。さらに12日には兵庫・香美町の高校生が5.4メートルのダイオオイカを発見している。ダイオウイカはこのほかにも2カ所で発見されている。

  • 日本周辺の海に何が?(写真はイメージ)
    日本周辺の海に何が?(写真はイメージ)
  • 日本周辺の海に何が?(写真はイメージ)

リュウグウノツカイなど

   これらの生物はみな、通常は深海に生息している生物で、新潟県の水族館「マリンピア日本海」の野村卓之館長は「これら日本海側で見つかった生物は本来、日本海に棲んでいる生物ではなく、太平洋側の温帯から熱帯にかけての深いところにいるもの。これだけの数の深海生物が打ち上げられるのは見たことがない」と驚いている。

   それだけではない。19日には東京湾のアクアライン付近で体長12メートルほどのザトウクジラが確認された。18日には東京湾の岸壁で2メートルのトドも発見されたばかり。そして9日には大阪湾でマッコウクジラの「淀ちゃん」が現れていた。

   野上慎平アナが「日本海沿岸では絶対に見られないものが続けて見られているということで、漁師さんもビックリしたのではないでしょうか。ホシフグ、リュウグウノツカイ、ダイオオイカなんてNHKスペシャルでしか見たことがありませんという人も多いのではないか」と話すと、スポーツキャスターの長島一茂は「何年か前だけど、ダイオウイカは死んで発見されていましたね」と応じた。

   いったい何が起こっているのか。東海大学海洋学部の山田吉彦教授によると「今年は南よりの風がとても強い。その影響で、黒潮や対馬海流など暖流の流れ込みが非常に強くなっている。その風によって日本海沿岸の表層の海水が沖に押し流され、そこに深海からの『湧昇流』が昇ってきているからではないか」と話す。深海の魚たちはこの湧昇流に乗って上がってきているという。

   野上アナは「漁業にも影響が出ています」と伝え、海水温の上昇で漁場が北に移動していると話す。たとえばブリ。近年は北海道でブリが豊漁で、1985年には37トンだった漁獲量が2020年には1万5457トンとおよそ420倍に増え、現在、ブリの漁獲量で北海道は1位になっている。

   長嶋一茂は「もう氷見ブリじゃないんだね。サンマが不漁のときに北海道で揚がったって言われてたしね」とコメント。

   一茂の指摘通り、サンマの水揚げで有名だった千葉の銚子漁港では去年サンマの水揚げがゼロ。サンマが南下してこなくなったという。

   野上アナは「今までの漁業の常識が覆り始めている状況です」と説明。

   長嶋一茂は「ハワイに行く上空の気流も変わっている。気流が蛇行しているから揺れなくなった。海の潮流も変わっているということ」としたうえで、「もう一つ気になるのは、専門家ではないから言えないけど、リュウグウノツカイが上がってくると聞くと、地震の心配をしてしまう。海底でプレートがずれて、マグマで水が温められてエサが変わり、上がってきているんじゃないかとか」とコメント。

   司会の羽鳥慎一も「たしかになんかが海の中で起きてそうですね」とコメント。

   野上アナは「いろいろ変わってきているということは間違いないです」とまとめた。

(バルバス)

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