司会の羽鳥慎一が「東京・狛江市の住宅で90歳の女性が両手を縛られて死亡しているのが見つかりました。警視庁が強盗殺人事件として捜査をしています。関東では3人組の男による強盗が相次いでいます。今回の現場から近い川崎市でも先週、強盗事件が起きています」と切り出した。20日(2023年1月)の「モーニングショー」。
事件現場は多摩川の土手沿いに立つ住宅。被害に遭った女性は息子夫婦、孫2人と同居していた。発見されたとき女性は、結束バンドで手を縛られ、顔面から出血していた。女性の自宅の駐車場には高級外車が数台とまっていた。
廣津留すみれ「防犯を見直したほうがいい」
事件が発覚するきっかけとなったのは、千葉県警から警視庁への情報提供だった。「現場の住宅が強盗などに狙われている」との情報をもとに警視庁の捜査員が住宅に入ったところ、地下で倒れている女性を見つけた。家族は日中外出していて、家には90歳の女性が1人だけだった。住宅の1階と2階には物色された跡があったという。
近所の人によると、インターホンで「屋根のことをわかっているのか?」という人が目撃されているが事件との関係は不明。
羽鳥は「この時間帯にどういう人が家にいるかを確認していたのかもしれません」とコメント。
関東近県では今年に入り、若い3人組の男とみられる強盗が多発している。1月9日には神奈川・川崎市と千葉・市川市で、10日には栃木・足利市で、12日には千葉・大網白里市と埼玉・さいたま市で、14日には茨城・つくば市と龍ヶ崎市と7件の強盗が起きている。
今回の現場から近い川崎市の事件では高齢者が粘着テープで縛られていたなど、共通点もある。元埼玉県警捜査一課刑事の佐々木成三氏は「手口が似ている。千葉県警が把握しているのは、3人組強盗と関連がある可能性がある」と話す。
羽鳥が「1週間で7件です」と水を向けると、スポーツキャスターの長島一茂は「同一犯なのかなぁ、というところはありますね」としたうえで「現場の映像を見ると、強盗側からしたら偵察しやすい立地で、家の中まで見えそうです。昼間に90歳の女性が独りでいるとわかれば、強盗に入ろうと思えば入れそうでもある。大きな家なのでセキュリティも手薄になりやすい。昨今はサラリーマンの所得が上がっていないので、お金を持っている高齢者が狙われる。駐車場にベンツが数台、まさにお金があると言っているようなもの。自己顕示欲みたいなものがあるのかもしれませんが、お金持ちだと察知されるものは隠したほうがいい」と指摘。
バイオリニストの廣津留すみれは「これだけの数の強盗が起きていると、もうどこで起きてもおかしくない。我が家は大丈夫と思うのではなく、防犯を見直したほうがいい。鍵をかけないで外出する地域もあるが、対策をもう一度見直すことが必要」とコメントした。
長嶋一茂は「防犯カメラの台数も郊外は少ない。設置できる人は防犯カメラを設置しないと狙われやすくなる」とも話した。
(バルバス)