福岡市の博多駅前で会社員の川野美樹さんを刺殺して、きのう18日(2023年1月)に殺人の疑いで逮捕された飲食店元従業員・寺内進容疑者(31歳)はどんな男なのか。「めざまし8」は関係者や知人に話を聞いて、けさ19日に情報キャスターの堀池亮介アナが詳しく伝えた。
「自分は別れていない」と脅していた
寺内容疑者が働いていた飲食店の店長は「お酒飲んだらちょっと変わる。自信持つじゃないですけど、強気な感じになりました。上の人間にはペコペコしていて、二面性があるという感じ」と話す。
動画などにも「進ちゃんで~す」とカメラに向かっておどける姿が映っているが、眉を剃り金髪で、どこか半グレのような雰囲気がある。大阪で暮らしていて、数年前に福岡に移り住み、中洲の飲食店グループで働いていたという。川野さんとはそこで知り合った。
大阪の中学・高校時代を知る男性は、「地元の番長的な存在だった。一番けんかが強かったという印象です」という。すぐけんかをするのは博多にきてからも変わらなかったようで、「ちょっと怒りやすいというかな、カッとなったらワッていっちゃう人かなっていう印象」と知人は感じていた。
女性への執着は異常だった。大阪時代の寺内容疑者を知る女性はこう話す。「女性関係となると周りが見えなくなるような人ではありました。メールとかでいろいろ暴言を吐いたりとか、あとは家の前で待っていたり、公園で待っていたりとか。女性に対する束縛はよくありました。普通の人だったらないぐらい異常な束縛とかはあったと思います」
川野さんも「別れを告げたのに、何回も電話がかかってきて、職場で待ち伏せされている」と訴えていたが、寺内容疑者は「自分は別れていない。怒った。許さんぞ」と脅していた。女性は「俺はこんなにやってあげたのにって、勝手に頭の中でいろいろ膨らませて......。恨みに近いっていうのは正解だと思う」と話している。
三浦瑠麗(政治学者)「ストーカーというと、粘着質というイメージがあるんですけど、権力欲、支配欲が暴走して、元交際相手だったり、全然知らない人間でも、自分が好きだと思い込んだらあり得るケースなので、ストーカーのイメージを固定しないで、(ストーカーとは)意に反してつけ回したり、何かを要求してくる行為なんだなと思っていると、(警察も)相談の範囲が広がると思います」
ストーカー被害を訴えながら殺される事件が少なくない。今回もストーカー行為の「禁止命令書」交付で十分だったのか。
(カズキ)