「ヒロミさん、物忘れ、最近ちょっと多いなという感じですか?」。
きょう17日(2023年1月)の「スッキリ」で森圭介アナが切りだすと、ヒロミは「多いですよ。人の名前が一番出てこない。番組でも急にこの人誰だっけな、と」。加藤浩次も「俺もメチャクチャある」。物忘れについて盛り上がったところで、森アナが取り上げたのは、「スマホ認知症」が30代から50代に増えているという話題だ。
「スマホ認知症」という言葉を提唱したのは、脳神経外科の奥村歩医師(おくむらメモリークリニック)。「スマホの使い過ぎで脳が疲れ、生活に支障が出る状態」をいい、体調不良や心身の不調、頭痛や腰痛の陰の犯人の場合もあるといい、記憶力や集中力の低下など、認知症と似た症状がみられることから名付けたという。
7項目中、2つ以上当てはまると
奥村医師は「10年以上前までは、受診者は65歳以上の方が90%だったが、この10年、どんどん患者さんが若年化して、最近では65歳以上と未満の方との比が1対1、50%ずつになっている」という。「だらだらスマホを続けてしまうと、やがて本物のアルツハイマー病になるリスクを高めてしまう」。膨大な情報を受けて脳が疲れ、情報整理ができない「ゴミ屋敷」状態となり、必要な時に情報が取り出せなくなるという。
しかし、街ではスマホを片時も離せないという多くの声が。「インスタとかTikTokとか、何かあるとスマホで調べようと思う(30歳女性)。「ドラマのストーリーを検索しながらテレビを見ている。買い物、予約も全部スマホ、もう手放せない」(40代女性)。
番組では、スマホ認知症のチェック項目を挙げた。(1)すぐに手に取れる状態にしている(2)疑問はすぐに検索する(3)電車などで時間が空くと触ってしまう(4)覚えておかなきゃというものを写真に撮る(5)家に忘れると不安(6)毎晩就寝直前まで操作している(7)ネット検索以外で調べ物をしなくなった、の7項目。2つ以上当てはまると「スマホ認知症」のリスクがあるというのだ。
これでは、ほとんど人が当てはまりそうだが、出演者たちに聞くと、加藤浩次は2つ。「電車でゲームなどをやっちゃうね」。ロバート・キャンベル(日本文学者)は5つ。「SNSをやっていますし、研究者なのでいろいろ使う」。ヒロミは4つ。「なきゃ、ないでという感じもする」。7つ全部だったのは草野絵美(起業家)で「仕事もスマホ。読書もスマホ。ずっと集中していると脳が疲れる。最近、物忘れも増えた。やばいですね」
ではどうすればいいのか、奥村医師によると、5分でもいいからスマホを触らない「ぼんやりタイム」をつくる、目的がないときは触らない・見ない、トイレやふろ、寝室に持ち込まない、だそうで、寝る前の視覚情報はNGだという。
加藤「マインドフルネスとか、呼吸に集中してみるのもいいかもしれないですね」
(コムギ)