「先月の企業物価指数が、電気や都市ガスの値上がりが影響して、9カ月連続で過去最高を更新しました。物価高に歯止めがかからない状況になっています。電気料金の値上げで、電気料金が2人住まいで10万円を超えるというケースも出て来ています。さらに、来月は3000品目以上の食品の値上げが予定されています」と司会の羽鳥慎一が切り出した。
17日(2023年1月)の「モーニングショー」で、経済評論家の加谷珪一さんが物価上昇について解説。
「買う物によって...」
加谷さんによると、「物価が上がってくると仕入れのコストが上がるので、企業物価指数が先に上昇して、その後、価格転嫁がされて消費者物価指数が上がってきます。まだ、企業物価指数が上がっているということは、もうちょっと先まで価格転嫁が進む可能性があります」ということだ。
羽鳥「ということは、これから私たちが買う物の値段が上がってくると...」
加谷さん「上がってくるということですね。ただ、(企業物価指数の折れ線グラフの)形を見ると、そろそろピークかなという風にも見えるので、これ以上の物価上昇は抑えられるかも知れない。少なくても、まだ価格転嫁は十分には進んでいないということでしょう」
スタジオには、節約アドバイザーの和田由貴さんも登場。「(物価上昇は)やむを得ないことだとは思うのですが、すごく厳しいなと感じます。私は買い物する時は底値を意識していたんですけれど、底値の感覚が狂ってしまうというか。いくらまでだったら安いのか、いくらだったら高いのかという感覚が分からなくなってきていますよね」と話した。
「この状況になってくると、『安く買う』ことは限界。そうなると、いかに無駄を減らしていくか。平均的な家庭で出る年間の食品ロスは6万円くらいということなので、とにかく食品ロスを極限まで少なくしていくこと。また、省エネ性の優れた家電に買い替えることで、光熱費も減らすことができる。値上がりが予想される家電などに関しては、今のうちに買い替えるのも手だと思います」(和田さん)
和田さんはスーパーで買い物する時のコツも教えてくれた。商品が値引きされるタイミングは、惣菜やお刺身、肉など、「消費期限」があるものは「閉店前」。そして、パンや牛乳、豆腐、練り物など「賞味期限」があるもの、そして野菜は、品出しがされる「午前中」だそうだ。
和田さん「買う物によって時間帯を考えてみるといいかなと思います」
羽鳥「午前中も(値引きの)シール貼ってくれるんですって!」
菊間千乃(弁護士)「知らなかった。午前中にもそういうお得なことがあるんですね」
急な雨の時も狙い目。早い時間から値引きが始まる傾向があるそうだ。
(ピノコ)