新型コロナウイルスのオミクロン株の新たな派生型XBB.1.5が世界38カ国、とくに米国で感染拡大している。どう防いだらいいかを、13日(2023年1月)の「スッキリ」は話し合った。
きのう厚労省が発表した全国の死者数は489人と過去最多。新規感染者数は18万5472人だが、集計のやり方が変わったため、実際には「もっと多いはず」ともいわれる。心配なXBB.1.5は、米国の感染者中で先月3日に2.3%だったのが1月7日には27.6%と1カ月で12倍。東京都でも15件確認と、きのう発表された。広がりやすく、ワクチン接種や一回感染するとできる抗体をすり抜ける「免疫逃避」能力も強い。
加藤浩次「事前に投薬できるかを施設内で...」
司会の加藤浩次「でも、ワクチンは打つほうがいいんですよね?」
日本感染症学会指導医の佐藤昭裕さんは「いま打っているBA.4-5対応のワクチンがXBB.1.5にもよいというデータは出ています」という。接種しなくていいと勘違いしてはいけない。
死者の98%は60歳以上の高齢者、施設でのクラスター集団感染が多い。佐藤医師は「高齢者施設で新薬を速やかに投与する態勢ができていない。意思疎通がないと投薬の同意を得られず、家族との連絡にも時間がかかる」と、投薬のタイミングを逃す恐れを指摘した。
加藤「事前に投薬できるかを施設内で把握しておくことが大事かもしれません」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「お年寄りから先に診る。優先順位を病院が判断することで切り抜けなければいけない。そこに特化しないと」
佐藤医師によると、医療現場はいま「過去で一番危ない状況、リスクのある人に必要な薬を出せるように早くすること」が求められている。コロナはまだ現実の危機的問題なのだ。
(あっちゃん)