NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」1月12日(2023年)放送回。従業員たちのIWAKURAへの愛情を目の当たりにしためぐみ(永作博美)は、会社の引き渡しをストップ。融資を受けている信用金庫の支店長に、その決断を告げる。(ネタバレあり)
&nbs
IWAKURAのピンチ物語ではじまった後半、舞(福原遥)のパイロットへの夢がだんだん薄らいでくなかで「舞いあがれ!」はどこに飛んでいくのだろうか。
会社はどうなる
めぐみが決定した会社存続。これからますます大変そうだ。大好きな浩太が亡くなって、借金まみれの会社を継承。一筋縄ではいかない。得意先との契約も打ち切られてとうとう人員削減へ。
岩倉家のテーブルに出された履歴書。ここから3人が選ばれる。会社都合とはいえ、こんな場面は見ていて辛い。従業員だけではなく家族の生活、人生までに影響するわけで、胃が痛くなるのもわかる。日本を震撼したリーマンショックが中小企業に与えたショックは小さくなかったと改めて思う場面だった。「めぐみさん決めたリストラ辛い」「めぐみさんと舞ちゃんから笑顔が消えてしまって本当に辛すぎる」など、めぐみのリストラにSNS上の反響も。
おそらく役員でも社員でもない舞は、めぐみの気持ちに寄り添うほかないと思うが、それでもめぐみにとってはありがたいのかな。最終的には自分で決めることばかりだから、あれこれと話し相手がいる方が気が紛れたりするものか。
それにしても夫が亡くなってから注目のめぐみ。物語はIWAKURAのどん底だが、永作さんの演技が抜群によい。少し疲れた表情や、自分を励ます場面、リストラを告げる時の謝罪の表情など、深刻な場面に視聴者をひきつけているのがわかる。さすがのベテランである。
今後、IWAKURAを再建するめぐみの力になろうと舞も奮起する場面があるだろうから、ここ一番で馬鹿力を発揮してもらいたい。
(Y・U)