今年(2023年)4月から増額される出産育児一時金をめぐり、妊婦たちから悲痛な声が上がっている。きょう1月12日の「THE TIME,」で、MCの安住紳一郎が「それに合わせるかのように、出産費用を値上げする病院も出てきています」と伝えた。
「世界的な物価上昇の影響で...」
少子化対策の一環として、現在42万円の出産育児一時金は、ことし4月から50万円に増額される。昨年12月にこのことが発表されて以降、SNS上では「産院がきっちり8万円値上げしていました」「うちの産院もこれだった...」「4月から10万円値上げです」といった妊婦たちの声があふれている。
番組が話を聞いた8月出産予定の夫婦も「(病院から費用が)5万円ぐらい上がるだろうという話があり、47万円から52万円に変わりました」「みんな混乱するんじゃないかな」と話していた。
値上げをする病院に対し、番組が電話で取材したところ、「世界的な物価上昇の影響で、ガーゼや注射針などの医療機器、産後のオムツ、洋服、タオルなどすべてのものが値上げになっている。経営努力だけでは吸収できなくなり、4月から値上げすることにした」と説明。
一方で、便乗値上げのケースも各地で指摘されていることから、厚生労働省は今後、全国の病院やクリニックで出産にかかる費用を公表し、透明化をはかる方針だという。
(キャンディ)