いよいよ松潤家康のNHK大河「どうする家康」スタート。「鎌倉殿ロス」で沸いた昨2022年末だったこともあり、今回の家康はどう描かれるのだろうかと注目。初回（1月8日）の見どころは信長登場の場面だ。（ネタバレあり）
群雄割拠する戦国時代。今川義元（野村萬斎）のもとで人質とはいえ安泰生活を送っていた松平元信（元康）のちの徳川家康（松本潤）。心優しい姫・瀬名（有村架純）と結婚してお花畑のような幸せな日々が続くと信じていた。
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NHKの大河ドラマ「どうする家康」番組サイトより
「俺の白兎...」って...
ところが元康は前線基地の大高城に米を届ける危険な任務を命じられる。何とか使命を果たし安心していると、織田信長（岡田准一）が攻め込んでくる。
いきなり桶狭間で、自身の頭の中でお粗末な日本史年表を広げるところからはじまった。あたふたしていると、物語は人質として義元のもとで暢気に暮らしていた少年家康へと遡る展開へ。
終盤、冒頭の桶狭間に場面が戻り、信長が今川義元を討ち攻め入ってくるシーンがすごかった。黒マントで馬に乗り、義元の首を槍に下げている。ちょっと笑っていたように見えたが「待ってろよ竹千代、俺の白兎...」というセリフに、竹千代がバッシバシひっぱたかれるカットが入って怖いのなんの。岡田さんってこんな悪魔的なダークキャラだったっけ？
しかし信長はこういうキャラじゃないと面白くない。だがそれにしてもすごい存在感。まさに狙われた白兎のように松潤家康が震えあがり逃げ出すところも見どころ。松潤逃げてー、という声も聞こえてきそうだ。「どうする家康 ほんまにどうする？ ってなるね?」「元康可愛すぎてしぬ 信長エロ怖すぎてしぬ」「信長怖いよ。『オレの白うさぎ』って...」など濃い信長登場で、ネットでも反響があった。
本当に信長が、元康に焦点を絞って迫ってくるような構成で、頭をかかえながら「どうすりゃいいんじゃ！」という雄叫びは、声がガラガラで、美しい青年元康が鬼気迫ってよかった。
萬斎義元がもう少し見たかったけれど、今後は日本史に名だたる武将が登場するから、彼らの怪物ぶりが楽しみだ。そして最終的に家康が作った日本がどういう世界で描かれるのか、1年間期待したい。
（Y・U）