窮地に立たされた「株式会社IWAKURA」をさらに追い詰めるような出来事が起こった。社長であり、岩倉家の大黒柱でもある浩太(高橋克典)が亡くなったのだ。めぐみ(永作博美)から連絡を受け、祥子(高畑淳子)は急きょ五島から東大阪へとやってくる。
めぐみはすっかり憔悴。舞(福原遥)は、祥子と一緒に東大阪に帰ってきた貴司(赤楚衛二)に「いまだに信じられない」と胸中を明かした。
めぐみが母・祥子に質問したコト
そんな中、岩倉家の長男・悠人(横山裕)は、「会社は売却するしかない」と主張。めぐみと舞はその意見に反発していたが、悠人の考えを聞いた祥子は、悠人にも理解を示す。
取引先からの問い合わせが殺到し、その対応に追われるめぐみ。会社の今後をどうするのか、決断の時が迫っていた。
一方の祥子は、会社の仕事に追われるめぐみと舞に代わって家事をし、手作り弁当で2人を支えた。
そんな中、融資を受けていた信用金庫の担当者が岩倉家にやってきて、会社をたたむプランを提案。その後も資産価値の査定のために会社に視察に訪れ、めぐみに会社を継続するのか売却するのか決断を迫る。
めぐみと舞の精神状態が落ち着いてきたことを感じた祥子は、貴司とともに五島に帰ることにする。祥子の去り際、めぐみは「なぜ亡き父の船を引き継いだのか」と尋ねる。
一方、舞の中では会社への思いがどんどんと強くなっていった。舞は兄・悠人に会社に投資してほしいと頭を下げるが、その頼みはきっぱりと断られてしまう。
舞の思いを知り、従業員たちの「IWAKURA」への愛を感じ取っためぐみは、会社存続という選択肢を取ることを決意。しかし、そこには当座の運転資金という課題が待ち受けていた。