<今週のワイドショー> マグロ初競り 2022年との変化とは

   新年あけ、今週(2023年1月2日~)のワイドショーは、恒例のマグロの初競りの話題で盛り上がりました。一番マグロとなったのは青森・大間産の212キロで、3604万円の値が付きました。3年連続で「銀座おのでら」寿司店などを経営する「オノデラグループ」と仲卸業者「やま幸」が共同で落札、去年の最高値1688万円より高値となりました。過去最高値は2019年の3億3360万円。

  • 今年も初競りが話題に(写真はイメージ)
    今年も初競りが話題に(写真はイメージ)
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「ちょっとご祝儀が...」

   (J-CAST)ワイドショー通信簿の「初競り最高値マグロ その『圧倒的』存在感に『ビックリ』」(5日、TBS系「THE TIME,」)は、番組時間内にあった東京・豊洲市場の初競りの結果を速報したとあります。釣った漁師の竹内正弘さんは「大変びっくりしましたね。去年、一昨年と比べたら、こんなに高く買ってもらえると思っていなかった」。

   「加藤浩次 マグロ初競り 『今年はちょっとご祝儀が』」(5日、日テレ系「スッキリ」)には、マグロの初競りが注目されたのは、2000年のNHK朝ドラの舞台に選ばれてからだとあります。以降、「大間マグロ」を漁協が商標登録してブランド化、東日本大震災からの復興への思いから、「景気よく」の気概も働いたと紹介しています。さらに外資系との競り合い激化などの国際的にも注目され、流通ジャーナリストの西川立一さんは「テレビCMで大々的に宣伝するよりずっと安い」と言っていました。

   司会の加藤浩次さんは「コロナから抑え気味だったのが、今年はちょっとご祝儀がのっかったんですね」と感想を述べていました。

   「一番マグロ漁師の実力 『プロ中のプロですね』」(石山アンジュ)(5日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、青森・大間の漁港の様子も伝えています。前日の4日、漁協では「何日か漁に出たが、みんなよい結果だった。ここ(大間)で一番になるのだけでハードルは高い」と好調だった漁を振り返っていたとあります。漁港全体で53本のクロマグロが出荷され、ここ数年で一番の好成績だったそうです。

   これまでは、大間沖で漁獲されるマグロを『大間マグロ』としていましたが、去年の11月から大間港で水揚げされるものをすべて大間のマグロというように定義を拡大したとあります。離れた漁場のものが含まると、産地偽装との声もあったそうで、漁協では「大間(沖)からマグロが減った。別の場所に行くのは自然であり、ちゃんと手入れをして出荷すれば、定義を拡大しても問題ない」と、話しているとあります。

   「景気のいい話題」の裏側にも、いろいろな問題が潜んでいるようです。

(コムギ)

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