「県知事の感染をめぐり、ある騒動が持ち上がっています」ときょう6日(2023年1月)の「THE TIME,」で、宇賀神メグ・アナウンサーが切り出したのは、宮崎県の河野俊嗣知事が新型コロナに感染した後のお粗末な対応のニュースだ。
5日、新型コロナの感染者が過去最多の4498人にのぼった宮崎県の河野知事。2日には自身の感染が判明したのだが、実は河野知事は前日の1日、のどの痛みなどの症状があったにもかかわらず初詣へ出かけていた。
「初詣」から「公舎などで過ごす」に変更依頼
県は昨22年12月に県独自の「医療非常事態宣言」を発令し、河野知事自ら記者会見して「体調に異変がある場合は外出を控えて」と県民に呼びかけていた。その本人が体調に異変があったのに初詣に行き、その後感染が判明したとなれば都合が悪いと思ったのか、県は知事の感染を発表した際、初詣に行ったことには触れずに「1日は公舎などで過ごした」と説明していた。
さらに、地元の新聞社に対し、「神社に初詣」と伝えていた知事の1日の動静について、「公舎などで過ごす」に変更するよう依頼していたというのだから、驚きだ。新聞社はもちろんこの依頼を拒否し、知事の感染と1日の動静を3日の朝刊に掲載した。
河野知事はきのう5日、「12月30日から多少ののどの痛みを感じていたが、(昨22年12月の)選挙でのどを酷使した影響だと考えていた」と釈明するコメントを出した。初詣へ行った行動履歴を変更するよう新聞社に依頼したことについては、「県民に無用の不安を与えないようにという職員の判断があった」としたうえで、「正確な情報提供を第一に考えて対応すべきだった。心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
宇賀神アナは、「県は『症状があったら外出を控えるように』と呼びかけていたのに残念」「当選後なので初詣に行きたい気持ちはわかるが、知事がその程度の認識とは医療従事者として頭にきます」という宮崎県在住の視聴者の声を紹介した。
(キャンディ)