1582年(41歳) どうする!?伊賀越え
天下人となった織田信長が、突如家臣の明智光秀に討たれる本能寺の変が起こります。
家康は信長の招待で大坂を観光中で、少ない手勢で敵中に孤立しました。
絶体絶命のピンチに家康は、商人の茶屋四郎次郎や伊賀に縁のある服部半蔵などの助力を得て、伊賀越えを敢行し脱出しました。
この伊賀越えにも様々な説があり、どのように描かれるか注目です。
無事逃げ延びた家康は、織田家が瓦解する中で空白になった甲斐・信濃の領地を巡って、相模の北条氏と激しい戦いを繰り広げます。天正壬午の乱です。
上司とも言うべき信長がこの世を去ったことで、家康には再び独立のチャンスが訪れたのでした。
家康はどのようにして関東の雄・北条氏政と戦うのか。織田家を簒奪した秀吉との関係はどうなるのか。ドラマでも一つの山場となるはずです。期待しましょう!
このほかにも、『信康事件』、『関ヶ原の戦い』、『大坂の陣』などなど家康の人生のターニングポイントはたくさんあります。歴史や時代背景を知った上で、家康の人生を見ていくと、大河ドラマはより面白くなると思います。
是非、みなさんも「どうする家康」と合わせて、ミスター武士道の解説動画を観たり、当連載を読んでみてください!
さて、今回の記事はここまで。ドラマに関するさらに詳しい解説は、是非YouTubeチャンネル・戦国BANASHIをご覧ください。
また、2022年12月上旬には、私ミスター武士道が執筆した『家康日記』(エクシア出版)が公刊されました。家康の生涯について、さまざまな出来事があった当時の年齢を踏まえながら、「家康のモノローグ」として現代の日記風にまとめてみました。歴史上の超大物である家康をより身近に感じてもらえると嬉しいです。興味がある方はぜひ!
それではまたお会いしましょう。さらばじゃ!
(追記:参考文献など)今回の参考文献は、『徳川家康 境界の領主から天下人へ』(柴裕之著、平凡社)、『青年家康 松平元康の実像』(筆者同、角川選書)、「新説 家康と三方原合戦」(平山優著、NHK出版新書)など。エビデンスには細心の注意を払っておりますが、筆者は一歴史好きYouTuberであり、歴史学者・研究者ではございません。もし、間違い指摘やご意見などございましたら、この記事や動画のコメント欄で教えて頂ければ幸いです。
++ 「ミスター武士道」プロフィール
1990年、三重県四日市市生まれ。年間100冊以上の歴史に関する学術書や論文を読み、独学で歴史解説や情報発信をするYouTuber。
一般向け歴史書籍の監修、市や県などの依頼を受けて、地域の歴史をPRする動画制作なども手掛ける。2019年に歴史解説チャンネル「戦国BANASI」を開設。2022年冬には登録者数が13万人を突破した。22年12月には『家康日記』(エクシア出版)を公刊。