岩倉舞(福原遥)の父・浩太(高橋克典)の会社に久しぶりに良い知らせが飛び込んできた。新規の仕事を受注することができたのだ。受注激減で重苦しい雰囲気になっていた職場に活気が戻る。
そんな中、岩倉家の長男・悠人(横山裕)が東大阪に来て、浩太の工場を初めて見学。舞は兄を案内し、笠巻久之(古舘寬治)や結城章(葵揚)に紹介する。
「工場の売却」提案めぐり衝突
父親に会わずにそのまま帰ってしまった悠人だが、その後実家に立ち寄る。
久しぶりに一家が顔を揃えた家族団らんの場で、悠人は経営が行き詰まった工場の売却を提案。浩太は激怒し、2人は激しい口論を始める。
舞は兄・悠人に対し、父・浩太が会社を育て上げるのにどれほどの努力を重ねてきたかを訴え、浩太の会社の立て直しに力を貸してほしいと頼み込む。
しかし悠人は、舞に対し「パイロットとして家を出て行った後の工場を考えたことはあるのか」と問う。「その場を取り繕うだけの親切は無責任だ」と突き放すように言われた舞は言葉を失う。
そんな中の久しぶりの柏木弘明(目黒蓮)との電話。浩太の会社を手伝っていることを報告すると、柏木は「パイロットの夢はどうなったのか」と尋ねてくる。舞は複雑な気持ちになるのだった。
一方、浩太の会社では新規受注したネジの試作品が完成する。
発注元から合格をもらって安堵する浩太に、次の問題が降りかかってきた。製造するネジの注文数は100万本以上と膨大。しかも、納期は2週間後だという。
工場をフル稼働させれば納期までに間にあうか。それとも、ここは受注を断念すべきか。 決断を迫られた浩太は――。