2023年冬ドラマでもっとも期待するのは「罠の戦争」(カンテレ、フジテレビ系、1月16日スタート)だ。なんといっても草彅(なぎ)剛の6年ぶり民放主演ドラマ、それだけで期待せずにはいられない。
「戦争シリーズ」第3弾
2015年1月期「銭の戦争」、17年1月期「嘘の戦争」に続く、草なぎ剛主演『戦争シリーズ』の第3弾。共通するのは壮絶な復讐劇ということで、今回も「愛する家族を傷つけられた議員秘書が知略を尽くして鮮やかな『罠』を仕掛け、悪しき政治家を失脚させる痛快なエンターテインメント!」とある。議員秘書・鷲津亨を演じるのが草なぎだ。ほかに注目なのは秘書見習い蛯沢眞人役の杉野遥亮。草なぎといいバディになるのではないか、と想像する。
もともと演技の巧さには定評のある草なぎ、民放ドラマに出なかった(出られなかった!?)この間、映画「ミッドナイトスワン」で第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、「ペペロンチーノ」(NHK)で第47回放送文化基金賞演技賞、「青天を衝け」で第59回ギャラクシー賞テレビ部門・個人賞を受賞するなど、目覚ましい活躍を見せている。そんな草なぎの新作、実に楽しみだ。
ドラマに主演するということは、番宣などで情報番組やバラエティにも出演することにもなるわけで、フジテレビ系のさまざまな番組に草なぎが出てくるかと思うと楽しみだ。
思えば、このドラマ枠の月曜夜10時といえば、あの「SMAP×SMAP」の枠でもあった。番組の構成を担当していた鈴木おさむが「公開処刑」とも言われた番組内謝罪の日について書いた小説「20160118」が話題だが、そのフジテレビ(制作はカンテレだが)月曜10時に草なぎが戻ってきたのは、SMAPファンのみならず、多くの視聴者にとっても喜ばしいことでは。あの日の屈辱からあの帰って来たツヨポンに注目!
(大熊猫)