玉川徹が取材したコロナ後遺症に悩む女性 羽鳥慎一「相当苦しそうですね」

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   「東京都で1日2万人を超えるなど、新型コロナの新規感染者が増加する中で、後遺症に悩む人も増えています。ブレインフォグと呼ばれる、頭の中にもやがかかったようなぼんやりとした状態が続いて、化粧の仕方もわからなくなってしまったという女性を玉川さんが取材しました」と司会の羽鳥慎一。

   28日(2022年12月)の「モーニングショー」は、テレビ朝日報道局の玉川徹が取材した、新型コロナ後遺症の最新情報を伝えた。

  • コロナ後遺症にはどう対応すれば?
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「やっていたことがスポッと抜ける」

   玉川はまず、長い間コロナ後遺症に悩まされるAさん(30代女性)を取材。今年1月下旬に感染し、10日間の療養期間を終えて2月初旬に営業の仕事に復帰したものの、電車の乗り方が分からなくなる、買い物に行っても何を買って良いか分からなくなる、化粧の仕方が分からなくなるなどの症状が続き、3月下旬に休職。5月下旬に復帰するも、7月中旬に再び休職することに。

   現在は、営業ではなく内勤で単純作業を中心に職場復帰したというこの女性。いまだ症状は残っているそうで、「マルチタスクができていない状態。1個のことしかできなくて、もう1個、別のことが現れるとその前にやっていたことがスポッと抜ける。物忘れって『あっ、うっかりしてた』って感じなんですけど、うっかりとは違う、まるっと忘れる感じ」と話した。

   羽鳥「これ、相当苦しそうですね」

   玉川「話を伺った感じとしては、何か特別に変わった感じがあるわけではないんですよ。受け答えも普通にできています。でも、逆にだからこそ、周囲の理解が得られず余計苦しいんだと思います」

   番組出演した感染症学専門の昭和大学医学部の二木芳人・客員教授は「こういう方はけっこうおられます。コロナ自体の感染症はそれほど重くなくても、少し時間がたってから色んな症状が出てくると。コロナの後遺症は多彩な症状があり、人それぞれでかなり違いがある」と話した。

   番組は、玉川が取材した最新の研究や治療法についても解説。

   後遺症患者の研究をする京都大学の上野英樹教授によると、呼吸器系の障害の場合は「T細胞の暴走が起きていることが明らかであればステロイドを使って抑制すること」。けん怠感やブレインフォグの場合は、残念ながら特効薬はないそうで、上野教授は「後遺症に対応できるワクチンを開発する必要がある」とした。

(ピノコ)

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