1000万円を「子育て支援に」と寄付の79歳 「めざまし8」に語った「思い」とは

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   「お金を持ってきました」と兵庫県伊丹市役所子育て支援課を訪れた男性。職員の「寄付ですか」の声に男性は手提げからレジ袋を取り出すが、その中に入っていたのはなんと現金1000万円。突然の高額寄付に市役所は騒然となった。寄付のきっかけは何か?今日27日(2022年12月)の「めざまし8」は生中継で男性に話を聞いた。

   21日の寄付の対応にあたった子育て支援課の松岡和哉さんは「出てきたものが明らかにブロック状だった。相手に動揺が伝わらないようにと思っていたんですが、アワアワしました」と振り返る。あまりの高額に松岡さんは別室の佐藤直子課長に「窓口で1000万円ということでちょっと降りて来ていただけないでしょうか」と連絡。「札が帯になったものを入れておられてドンと置かれたという感じだったので、変な汗かきました」(佐藤課長)

  • 子育て支援に、と
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谷原章介「年の瀬に心温まるニュース...」

   寄付を行った男性は伊丹市内で小さな理髪店を営む古田喜久治さん(79)。番組取材に「別にそんな深いことは考えておりません。ちょっとくらい役に立ったら。お客さんも男性が多い。女性との出会いもなく独身生活で一生懸命お金を貯めることにした」と語る。1000万円という金額については「寄付するなら、それくらいしたならええかな」。

   しかし、コトはそう簡単に進まなかった。銀行で現金を下ろす際も引き出す金額があまりにも高額すぎると窓口がなかなか対応してくれない。結局引き出しには警察が立ち会い、警察車両で自宅まで送り届けたという。1週間後に訪れた伊丹市役所でも大騒ぎとなった。

   寄付金は未就学児の子育て支援に使って欲しいという古田さんだが、そこにはある思いがあった。5人兄弟の次男で、終戦直後は家族7人で食べることにも苦労。当時は手に職をつけると食いはぐれがないと、中学を卒業するとみんな職人になったという。そして、理髪店での仕事の間、古田さんをなごませてくれたのが店の窓から見える子どもたちだった。古田さんは「保育園、にぎやかでしょ。声がかわいらしいじゃない」と語る。

   高額寄付は伊丹市内でも話題となっている。街頭インタビューでは「『すごい普通のおじいちゃんが』ってびっくりしました」「ありがたいなと思う」などの声が。26日には市長からも感謝状が贈られた。伊丹市は寄付金を来年度予算に計上し、使い道を検討するという。

   番組では生中継で古田さんの声を伝えた。

   MCの谷原章介「(1000万円を)なぜレジ袋に?」

   古田さん「そういうところにいれておくと、まさか入ってるとは思わないやろうと」

   立岩陽一郎(ジャーナリスト)「私は週の半分、伊丹市の大学で教えている。感謝したい。1000万円貯めて寄付するというのはなかなか難しい。どうしたらそんなことができるのか」

   古田さん「お金を貯めるのはクセだった。僕にしたら、たいしたことではない」

   金子恵美(元衆院議員)「頭が下がります。市役所にはしっかり予算を執行していただきたい。ビニール袋は好感が持てる」

   武井壮(タレント)「護衛してついて行きたかった。このニュースを見て、素敵と思ってくださる方が現れるんじゃないかと思います。伊丹にいったら顔そりお願いします」

   谷原章介「年の瀬に心温まるニュースありがとうございました」

(みっちゃん)

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