クリスマスの朝、住宅地で起きた凶行の容疑者は、すぐ近くに住む男だった。きょう27日(2022年12月)の「スッキリ」は、25日に埼玉県飯能市で起きた3人惨殺事件について、詳しく取り上げた。
殺害されたのは、発生現場の家に住むビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)と妻の森田泉さん(68)、夫妻の娘の森田ソフィアナ恵さん(32)。
被害者との接点は?
発生時の様子について、近所の住民は「女性2人ぐらいのギャーギャーという大きな悲鳴が聞こえた。前の方(近所の人)が『殴打していたのを見た』って。執拗に、狂気を感じたって言ってました」と興奮気味に話していた。
26日、ビショップさんの家から約50メートル離れた家に住む斎藤淳容疑者(40)が夫への殺人未遂の疑いで逮捕された。家には子どものころから住んでいて、捕まった時は2階の自室に立てこもって抵抗したという。
事件直後、容疑者の家に様子を見に行った住民は「(自分も)木刀を持って見に行ったら、ちょうど出てきて。『お前がやったのか』と言ったら、無言でそのまま(家に)戻っていった」と話す。容疑者を子ども時代から知る女性は「いい子よ、とても。サッカーやっていて、斎藤君かっこいいねーと言っていたんだけど」。息子が小学校の同級生という男性は「明るくて勉強できたし、とてもいい子だったって」。
被害者との接点は何なのか。
取材した阿部祐二レポーターが解説した。容疑者は今年1月、ビショップさんの車を傷つけたとして逮捕されていた。その後不起訴処分になっているが、「このことが何らかの影響を与えたと考えてしまう」と阿部レポーター。昨(2021)年8月にもビショップさんの車が傷つけられたといい、ビショップさんは「何でそんなことをされるのか分からない」と周辺の人に話していたという。
ビショップさんは家で執筆業をしており、近所の散歩が日課で容疑者の家の前も日々歩いていたという。容疑者の家は草木が茫々だったが、不起訴となって家に帰ってきてから、庭木を自ら剪定していた。「わずかな接点ですが、不起訴処分のあと、接触があった可能性はあるんですが...」と阿部レポーターは言う。
ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「クリスマスの早朝、なんというひどいことをするのか。ビショップさんは、ネットで西部劇の小説を書くことが好きだったそうで、30数年前から自ら会社を興し、医療関係のコンサルをずっとやってこられた方。家族と静かに暮らしていたところを襲われ、命を落としてしまい、本当に心が痛む」
(コムギ)