「ゼロコロナ政策の緩和後、感染が急拡大している中国です。12月（2022年）以降で、2億5000万人近くがすでに感染したとする内部文書が流出したと複数のメディアが報じています」司会の羽鳥慎一が切り出した。26日の「モーニングショー」は、中国の感染爆発と中国政府の思惑について取り上げた。
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コロナ感染爆発が懸念される中国（写真はイメージ）
山口真由「この国は全く違う哲学で運営されている」
森山みなみアナ「流出されたとされるのは、21日中国の衛生当局の議事録です。20日の時点で12月の感染者数は総人口のおよそ18％に当たる2億4800万人になったと推計し、20日だけで3700万人が新たに感染。また、北京市と四川省では、すでに人口の半数以上が感染したとも書かれています」
森山アナが数字を読み上げるたびに、「はあ？」「すごい...」「マジで...」「ええ！？」と声を上げた石原良純（気象予報士、タレント）。「すごい国ですね。集団免疫を獲得してしまって、経済回して、『中国はもう全然大丈夫ですよ』って言ってしまう。でもその陰ではおそらく100万単位の方が命を落としている。いやあ、すごい国だなぁ...」と驚きを隠せない様子だった。
山口真由（信州大学特任教授）は「これは中国政府がコントロールを失っているのか、それとも、例えば人命を徹底的に軽視して短期間で集団免疫を付けてしまおうとしているのか。ただ、この国は私たちの国とは全く違う哲学で運営されているということは確かですね」とコメント。
中国衛生当局はこれまで毎日公表してきた1日当たりの新規感染者数や死者数などの発表を中止。今後は研究用と参考情報として下部組織が感染者数と死者数を公表するとしていて、きのう発表された24日の中国全体の新規感染者数は2900人で死者数は0人だった。
中国政府の狙いについて、テレビ朝日の冨坂範明・中国総局長は「感染が急拡大して実態とのかい離が広がる中、政府として責任を取りたくない。公式発表ではなく参考情報とすることで数字の意味合いを軽くする狙いがある」と話していた。
中国政府は民間企業や研究機関にゲノム解析を当面の間行わないように通知したと言い、羽鳥は「来月は春節がありますから、日本への入国もあります。変異しているかどうかも調べないわけですから、本当に怖いです」とこの話題を締めた。
（ピノコ）