五島に滞在していた岩倉舞(福原遥)のもとに、母・めぐみ(永作博美)から連絡が入る。父・浩太(高橋克典)が倒れ、救急搬送されたというのだ。
急いで東大阪に戻った舞は、浩太が入院している病院に駆け付けた。そして意外に元気そうな父を見て、ほっとする。
人員整理が必要だと...
浩太は胃潰瘍を患っており、1週間ほどの入院が必要と告げられた。リーマンショックの影響からの会社の経営悪化でストレスを溜めた結果だった。
入院中も仕事のことが気になって仕方ない浩太。やっと退院すると、朝礼で社員たちに心配をかけたことを詫び、いつも通り働き出した。
やっと元通りに働けることに喜びを感じていた浩太のもとに、経理担当者がやってきた。受注が激減する中、経費削減のため人員整理が必要だというのだ。
浩太は拒否したが、この状況にどう対処すればよいのか途方にくれた。
一方、浩太の退院後、工場の手伝いをするようになっていた舞。働く中、父の会社が厳しい状況にあることをひしひしと感じていた。
1カ月ほどたったころ、浩太は従業員たちを集め、会社の厳しい状況を説明。そしてコストを下げて利益を上げるアイディアを出してほしいと頼む。
しかし会議室に集まった面々はそれぞれの部署の言い訳ばかりで話は進まず、最終的に険悪なムードになってしまう。
そして、商品の梱包の仕事をしていた舞が昼休み中に一息ついていた時。事務担当の社員が舞に向かって痛烈な嫌味を言い放つ。