12月2日、日本テレビ系で、午後7時から2時間にわたって放送された「芸能人監督グランプリ」を見ました。
この番組は、日本テレビの執行役員高橋利之君の企画・演出によるものです。
内容は、ドキュメンタリーに興味を持っている芸能人が、心から向き合いたいと思ったテーマに沿って、自分でカメラを回し、編集ナレーションも担当して作った、ドキュメンタリーです。
フワ(フワちゃん)監督が撮る上沼恵美子、東野幸治監督が撮る草彅(なぎ)剛、滝沢カレン監督が撮る黒柳徹子、羽鳥慎一監督が撮る斎藤佑樹(ハンカチ王子)といったラインアップです。
羽鳥監督が撮った斎藤佑樹が心に残る
それぞれ、バラエティーに富んだ面白い内容でしたが、一番心に残ったのは、羽鳥慎一監督が撮る斎藤佑樹でした。
羽鳥は、元高校球児で大の野球ファンです。斎藤は、早稲田実業3年の時にエースとして、夏の甲子園に出場し、決勝再試合の末、田中将大擁する駒大苫小牧を下して、優勝しました。この大会で、斎藤が青色のハンカチで汗をぬぐう姿から「ハンカチ王子」と呼ばれるように。そう言われることを本人は意識していないし、むしろ嫌だったと言います。その後、早稲田大学を経て、日本ハムファイターズにドラフト1位で入団しました。
日本ハムファイターズで約10年を過ごした後、第2の人生として、会社を設立して社長に。将来の夢は、少年野球場を作ることだと、明るい表情で語ります。
羽鳥も、その様子を、真剣に温かいまなざしで取材します。最後に「あのハンカチは、今、とってありますか?」と聞くと、「ハンカチという物で、いろいろな人と出会えました。これからも、大切にしたいです」と答えます。斎藤が成長した姿を感じることができました。
「芸能人監督グランプリ」という企画は、今までになかったもので、次回が期待できます。